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水谷豊「王妃の館」初日に明かした思い「原作にある浅田次郎さんの魂は守る」

2015年4月25日 15:15

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チームワークの良さがうかがえる和やかな雰囲気
チームワークの良さがうかがえる和やかな雰囲気

[映画.com ニュース] 人気作家・浅田次郎氏の小説を映画化した「王妃の館」が4月25日、全国258スクリーンで公開初日を迎え、主演の水谷豊をはじめ、共演の田中麗奈吹石一恵安達祐実尾上寛之中村倫也山中崇史野口かおる石丸幹二青木崇高橋本一監督が東京・有楽町の丸の内TOEI1で行われた舞台挨拶に出席した。

劇中でおかっぱ頭の売れっ子作家・北白川右京を演じた水谷は、観客からの「右京さーん!」という熱烈な歓迎を受け、「メルシー!」とニッコリ。本作を浅田氏とともに鑑賞したそうで、「原作者で直木賞作家ですから、作品とは子どものようなもので、いろいろ変えてもらっちゃ困るというのが本音だと思います。ところが浅田さんは、『原作は原作、映画は映画。映像の世界でご自由にお作りください』とおっしゃる方」といい、「原作にある浅田次郎さんの魂は守りますと言って、撮影に入りました」と作品にかけた思いを明かした。

22日間に及び、仏パリでのロケを敢行し、邦画としては初となるベルサイユ宮殿での撮影が実現した本作。ロケ中の秘話を聞かれると、青木は「庶民的なビストロとかの方が好きですね。メリーゴーランドとか、なかなか来られないなと思った」と、パリの庶民的な側面を満喫したことを語った。さらに山中が、コインランドリーで青年から1ユーロを借りたエピソードを披露すると、野口は「セーヌ川のほとりで、女の人たちに2ユーロをカツアゲされた!」と話し、会場の笑いをさらっていた。

皆がパリの思い出話に花を咲かす一方で、太陽王・ルイ14世を演じた石丸だけは「私はこの中で唯一、フランスに行っておりません」としょんぼり。「楽しそうなお話でしたね。行きたくなりますね」とぼやき節だったが、水谷との初共演を「水谷さんが短パンにタイツと、ああいう姿でほかのシーンをやっていたというのは、ビックリしたと同時に引き込まれました」と笑顔で振り返った。

また、最後には公開初日を祝福し、登壇陣全員でテープカット。水谷は「22泊と長く滞在しますと、人間関係が怪しくなるものですが、今回はそういうことが全く起きず、良いメンバーでした」とニッコリ。そして、「ツアーメンバーたちの騒動に笑い、北白川右京の紡ぐ17世紀フランスの物語に涙し、最後にエンディングソング『PLAISIR D'AMOUR』を歌う小野リサさんの声に包まれ、幸せを感じて頂けたら、こんなにうれしいことはありません」と観客に呼びかけていた。

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