第67回カンヌパルムドール受賞作「Winter Sleep」、邦題「雪の轍」で6月公開
2015年2月16日 08:45
[映画.com ニュース]第67回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した、トルコ・仏・独合作映画「Winter Sleep(英題)」が、邦題「雪の轍(わだち)」として、6月に日本公開することが決定。物語の舞台となるカッパドキアのホテルに雪が降り積もる景色を映したビジュアルがお披露目された。
これまでカンヌのコンペティション部門で、グランプリ2回と監督賞を受賞しているトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督初の日本公開作品。ホテルを舞台に、ホテルのオーナーで元舞台俳優の主人公アイドゥンと若く美しい妻、そして妹との愛憎、さらに主人公への家賃を滞納する聖職者の一家との不和を描く。
雪に閉ざされたホテルの中で、人々の内面が静かに明らかになっていき、登場人物たちはストレートな言葉で感情をぶつけ合う。文豪チェーホフの著作をモチーフとし、シェークスピアやイングマール・ベルイマンの趣を感じさせる作風で、濃厚な世界観と人の心をえぐる展開が、3時間16分の圧倒的な映像美によって紡がれる。
「雪の轍」は、6月角川シネマ有楽町および新宿武蔵野館ほか全国順次公開。