「深夜食堂」大ヒットで、キャスト&監督が観客180人と乾杯!
2015年2月14日 13:20
[映画.com ニュース]小林薫主演の映画「深夜食堂」が全国80館という小規模公開ながら興収が2週連続トップ10入りし、2月13日渋谷TOEIでヒットを記念した特別座談会イベントを開催した。
この日は、テレビシリーズ放送時から食堂「めしや」の“常連客”である不破万作、小林麻子、宇野祥平、金子清文と、松岡錠司監督が出席。観客にも缶ビールが配られ、松岡監督の音頭で全員乾杯して始まるという、「深夜食堂」らしいイベントとなった。
登壇者らはテレビシリーズからの5年間を振り返り、全員が映画化を「うれしい」と頬をゆるめた。松岡監督はテレビシリーズを始めるきっかけを「小林薫さんが『こういうの興味ないか』ってお話を持ってこられたのが始まり」と明かし、「(小林薫のマネージャーに)コミック1巻を渡された翌日、2巻以降を大人買いしていた。それで『俺やる気あるんだな』と気が付いた」と、作品との運命的な出会いを語った。
さらに、「『なぜわざわざ映画に?』という声があることはわかっていた」としながら、「映画を見た人のツイッターで、『わかった。もともと映画だったんだな』という意見があって、納得できた」と、テレビシリーズの作りがそもそも映画の様だったと説明した。
観客からの「(小林薫演じる)マスターの頬にある傷は?」という質問に、松岡監督は「そのことには触れてはいけないという原作の方の意向があります」としながらも、「修羅場を経験してきた“記号”なんです」と自らの見解を示した。また、「主演の小林薫さんは、実像が映ってない時もガラスに映っているから、最初から最後までいなきゃいけない。ブツブツ言われましたよ」と裏話を披露すると、小林も「出されるお茶漬けが本当に美味しいから(カットがかかっても)最後まで食べちゃう」とグルメ作品らしいエピソードを披露。松岡監督は「みんなセットの中で食べてるよね。次のシーンに行きたいのに(笑)」とおどけながら不満を漏らしていた。
「深夜食堂」は、240万部を超える人気コミックの実写化。午前零時から7時頃まで開店する食堂「めしや」通称「深夜食堂」を舞台に、そこに集う高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆ら客たちの人間模様を、小林薫扮するマスターが温かい料理と視線でもてなしていく。現在全国で公開中。
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