「アップルシード」荒牧監督が未来のトップクリエイターにエール「海外との距離はない」
2015年1月16日 22:40

[映画.com ニュース] 「アップルシード アルファ」の公開を記念し1月15日、東京・デジタルハリウッド駿河台ホールでCGメイキングセミナーが行われ、同作のメガホンをとった荒牧伸志監督、プロデューサーのジョセフ・チョウ、デジタルハリウッドの杉山知之学長が登壇した。
士郎正宗氏の人気コミック「APPLESEED」を3D CGを駆使してアニメ映画化した「アップルシード」シリーズ第3作。元SWATの女性兵士デュナンと、その相棒でサイボーグとなった元恋人ブリアレイオスが繰り広げる人類の未来を懸けた戦いを描く。
セミナーは2部構成で、第1部では荒牧監督がフルCGアニメーションの作り方を、「アップルシード アルファ」で使用したイメージボードやキャラクターのデザインを用いてレクチャーした。モーションキャプチャーやフェイシャルキャプチャーに関しては、演技指導がかなり実写に近いと説明。俳優の演技力が仕上がりに大きく影響するため、モーションキャプチャー俳優のオーディションは入念に行ったと振り返った。
第2部では、荒牧監督、チョウプロデューサー、杉山学長がクロストークを展開。杉山学長は「本作は40人ほどで作ったと聞きました。まるで洋画を見ているようなクオリティをその人数で表現するのはただただ驚きです」と絶賛した。チョウプロデューサーは「ハリウッドでも、ジェームズ・キャメロン監督や『アイアンマン』のジョン・ファブロー監督、『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダー監督など、『アップルシード』のファンはびっくりするほど多いです」と、同シリーズが海外でも広く人気を集めていることを強調した。
“自身にとっての「アップルシード」とは”という質問に対して荒牧監督は、「いろんな意味でチャレンジがつまったものだと考えています。1作目も2作目もそれぞれ新しい映像手法で評価をしてもらっていました。今回は『アップルシード』のリブートだと考えていたので、新しい映像、新しい仕掛けを作らないといけないなという気持ちでいました」と答えた。また「23、24歳くらいのときにノースハリウッドにしばらくいましたが、意外と海外との距離はそんなにないな、と思ったんです。色んなことにどんどんチャレンジしていってほしいです。一緒に仕事をしたいのは熱意のある人ですね」と、トップクリエイターを目指す若い世代にエールを送った。
「アップルシード アルファ」は、1月17日から全国公開。
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