内野聖陽「海難1890」主演で日本・トルコ両国の絆を体現!ヒロイン・忽那汐里は2役
2015年1月13日 05:00

[映画.com ニュース] 配給大手の東映が手がける日本・トルコ合作映画「エルトゥールル(仮題)」のタイトルが「海難1890」に決定し、今冬に全国で公開されることがわかった。田中光敏監督がメガホンをとる今作は、100年以上にわたり語り継がれる国境を越えた友情の物語。主演を務めるのは、映画、舞台、テレビドラマで圧倒的な存在感を放つ内野聖陽だ。また、ヒロインを忽那汐里が演じることも発表された。
同作は、1890年9月に和歌山県串本町大島の沖合で発生した、トルコの使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号遭難事件を題材にしている。乗組員618人が大海原に投げ出され、500人以上の犠牲者が出るなか、地元住民の献身的な救助活動により69人の命が救われた史実をもとにしている。この出来事は、トルコの人々の心に深く刻まれた。
時は流れ1985年、イラン・イラク戦争がぼっ発。在イランの自国民救出のため各国は救援機を飛ばし、次々とイランを脱出するが、日本政府は救助要請に応えなかった。絶望的な状況のなか、日本大使館はトルコへ救出を依頼。トルコ首相は快諾し、テヘランに500人近いトルコ人が残るなか、日本人に優先的に席を譲ったことはあまり知られていない。
日本国外務省が後援する今作は、トルコ国文化観光省も全面バックアップを約束。3月に設立発起を予定する「『海難1890』を成功させる会」の最高顧問に安部晋三首相が就任することからも、両国の今作にかける熱意がうかがえる。
内野は、事故発生を受け船員の介抱、治療に奔走する医師・田村に扮する。撮影現場は「良いものを作り上げんとする雰囲気と活気に満ちあふれ、とてもいい現場です。日本とトルコ、東の果てと西の果ての国が、ある事件をきっかけに友情を築くことができたという事実。この歴史的な実話を映画化することはとても意義のあることだと思います」と話している。オファーを受け、二つ返事で引き受けたといい「自分にとってイスラム文化は馴染みが薄いですが、それは私の演じる田村という医者も同じこと。これからトルコの役者たちと触れ合うなかで、田村の中でもきっと何かが生まれてくると思うので、内野が感じるトルコ人の発見を田村の中に反映できたら面白いなあと思っております」とコメントを寄せた。
ヒロインの忽那は、事故当時の樫野村に住み田村のサポートをする女性と、テヘラン脱出のため大使館に掛け合う日本語教師の2役を演じる。「長きにわたるトルコとのお互いの助け合いの歴史を、映画を通してお互いに確かめ合う象徴となるような作品ができることを期待しています。トルコでの撮影も今から楽しみです」と意気込んでいる。
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