ウォルト・ディズニーの失われたフィルムがノルウェーで発見
2015年1月1日 20:30
[映画.com ニュース] 故ウォルト・ディズニーが1927年に製作した初のクリスマス映画「Empty Socks(原題)」のフィルムは長らく失われたとされていたが、このほど同作のコピーがノルウェーの国立図書館で発見された。
見つかったのは、ウォルトとアブ・アイワークスが生み出したウサギのキャラクター「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」を主人公とした短編アニメ―ション。ノルウェー中部のモー・イ・ラーナという町にある国立図書館の施設で所蔵品の確認を行っていたところ、ラベルがきちんとついていない状態のフィルム2巻が出てきたという。
国立図書館は、発見したフィルムをデジタル化し、米ウォルト・ディズニー・カンパニーにコピーを送付。同社のアニメーター、デビッド・ガースタインが確認したところ、5分30秒ある全編のうち、30秒~60秒の部分が欠けていることが判明した。
このフィルムはもともと個人が所有しており、一時期はノルウェー・フィルム・インスティテュートのコレクションとなっていたが、後に国立図書館のアーカイブに加わった。発見される以前は、米ニューヨーク近代美術館(MoMA)が所蔵する25秒のフィルムのコピーが、現存するすべてだと考えられていた。
「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」シリーズは、ユニバーサル・ピクチャーズのもとでウォルトとアイワークスがスタートさせ、その後、ジョージ・ウィンクラーと、「ウッディー・ウッドペッカー」シリーズを生み出すウォルター・ランツに引き継がれ、全26作が制作された。そしてオズワルドのプロジェクトを離れたウォルトたちが生み出したのが、ミッキーマウスだ。オズワルドの諸権利は06年にユニバーサルからディズニーに返還されており、同キャラクターは「アナと雪の女王」と同時上映された「ミッキーのミニー救出大作戦」に登場している。
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