多角的な調査で世界のドラマ事情が明らかに!第3次海外ドラマブーム到来
2014年12月28日 15:00
[映画.com ニュース] 海外ドラマのリサーチを行っている任意の研究団体「海外ドラマLab.」が、日本・アメリカ・イギリスの20代~30代のビジネスパーソンを対象に、アメリカ/イギリスのドラマに関する調査を行った結果、90年代の「ビバリーヒルズ高校白書」、2000年代の「24 TWENTY FOUR」に続く、第3次海外ドラマブームが到来していることが分かった。
「最近のドラマは以前よりも魅力的になっていると思いますか?」という質問に対して、アメリカでは87%、日本では61%が「はい」と回答。「最近のドラマはストーリーのクオリティが上がっている」と答えた人は、アメリカで77%、日本で52%となった。この数字からも、海外ドラマに関する日本人の意識や認知度が、決して低くないことが分かる。
この第3次海外ドラマブームの大きな特徴として、映画界のスターやトップクリエイターらがこぞってテレビドラマに出演したり監督を手がけたりしていることが挙げられる。「ゴーン・ガール」のデビッド・フィンチャー監督が製作総指揮と監督を兼ね、オスカー俳優のケビン・スペイシーが主演を務める「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などはその代表格と言えるだろう。以前は人気映画俳優らがテレビドラマに出演することは稀だったが、「海外ドラマ」市場が拡大した近年は、制作費も拡大の一途を辿っており、1話あたり10億円以上の制作費をかけている作品も出ている。
今回の調査で日米間の違いが顕著だったのは、「ドラマを見る理由」の項目。アメリカ人は半数近くが「私生活を充実させるため」「ワークライフバランスの維持」と答えたのに対し、日本人の回答で最も多かった理由は「気分転換」(65%)だった。この結果から、日本人のビジネスパーソンが純粋に娯楽として海外ドラマを楽しんでいることがうかがえる。
また「お薦めしたいドラマは?」という質問では、2年連続でエミー賞作品賞(ドラマ部門)を受賞した「ブレイキング・バッド」がアメリカ人59%、日本人11%、アメコミを原作にしたサバイバルドラマ「ウォーキング・デッド」がアメリカ人60%、日本人17%、先に挙げた「ハウス・オブ・カード」がアメリカ人45%、日本人7%と、日米間で最もギャップが大きい作品トップ3となった。
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