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エマニュエル・セニエ、「毛皮のヴィーナス」は「飾り物ではなく女性を中心に据える作品」

2014年12月19日 14:45

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「毛皮のヴィーナス」メイキングの一場面
「毛皮のヴィーナス」メイキングの一場面
(C)2013 R.P. PRODUCTIONS - MONOLITH FILMS

[映画.com ニュース] マゾッホの自伝的小説を基にした戯曲を、ロマン・ポランスキーが映画化した「毛皮のヴィーナス」が12月20日に公開される。主役を演じたのはポランスキーの妻でもある実力派女優エマニュエル・セニエ。ポランスキーと二人三脚で作り上げた本作の撮影、マチュー・アマルリックとの共演をセニエが振り返った。

無名の女優と演出家が、オーディションの役に没入するあまり現実と戯曲の世界との境界が曖昧となる。次第にふたりの立場が次々と入れ替わることにより、官能的な快楽を見出だす男女の濃密な掛け合いが描かれる。

主演の経緯については「ずいぶん前から、彼(ポランスキー)とふたりで作り上げる作品を探していましたが、なかなか良い企画が見つからなかったんです。そしてこの企画が立ち上がって、まず彼が私に提案してくれました。演劇としてブロードウェイでとても成功していた作品なので、私には難しいと思いましたが、ワンダはとても良い役なので私が演じることになったのです」と語る。

そして、「映画化のために英語で書かれた戯曲をフランス語でシナリオに起こしたのですが、それにものすごく時間がかかりました。その後に劇場でリハーサルになったので、彼とたくさん話したというよりもそういったやり取りの中でこの映画は出来上がったのです。ワンダを演じるにあたって、膨大な量のせりふを覚えることが特に難しかったですが、撮影中は本当に楽しかった。豊かな人物を描いていて、飾り物ではなく、このように女性を中心に据えるような作品はないですし、なにより演技が楽しいと感じた作品でした」と苦労を経て手に入れた、女優としての充実感をにじませる。

アマルリックとは「潜水服は蝶の夢を見る」(2007)以来の共演となる。すでに友人関係を築いており、閉ざされた空間で、出演者は2人のみという濃密な人間関係を描く設定にもまったく心配はなかった。「彼は役者としてもとても優れているし、才能もあるし魅力的で感じのいい人。最も信頼できる俳優の一人なので、今回もしマチューではなかったらこんな風に演じられたかな、とも思います」

ポランスキー監督は、以前アマルリックと自分は似ているところがあると語ったそうだが、セニエも同意する部分があるという。「ふたりが似ているというのは昔からよく言われていたことで、『潜水服は蝶の夢を見る』でマチューの子供時代を演じたのが私たちの息子だったんです。そういう意味でもたくさんの人たちが似てるなと思ったんでしょうね。顔の作りも少し似てる部分もあるかな。ただ、だからといってポランスキーが起用したかというとそうではなくて、俳優として優れた人物ということがなによりも今回のポイントですね」

毛皮のヴィーナス」は12月20日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。

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