知られざるポーランドの名匠の傑作「パプーシャの黒い瞳」公開決定
2014年12月9日 07:00
[映画.com ニュース] アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、クシシュトフ・キエシロフスキーら数々の巨匠を輩出したポーランド映画界の知られざる名匠、クシシュトフ・クラウゼ監督の最新作「Papusza(原題)」が「パプーシャの黒い瞳」の邦題で、2015年4月4日に公開されることが決定した。
クラウゼ監督は、これまで日本では「ニキフォル 知られざる天才画家の肖像」が06年に劇場公開されたのみだが、1988年の初長編がポーランドで最も重要な映画祭であるグディニャ・ポーランド映画祭で新人監督賞を獲得以来、「借金」(99)、「救世主広場」(06)で2度グランプリに輝き、その他すべての作品が世界各国の映画祭で受賞している名匠だ。
クラウゼ監督の妻ヨアンナ・コスとの共同監督作である「パプーシャの黒い瞳」は、ポーランドを旅するジプシーの一族に生まれ、史上初のジプシー女性詩人となったブロニスワバ・バイスの生涯を描く。全編美しいモノクローム映像で映し出され、ジプシーたちがキャラバンで移動する姿を捉えたロングショットには理屈なしに目を奪われることだろう。パプーシャの一族が奏でるジプシー音楽、女流詩人の生涯を描くと同時に、第2次世界大戦前後にジプシーたちが直面した激動のポーランド現代史を重ねあわせるポーランド映画の傑作といえる。
なお、現在渋谷シアター・イメージフォーラムで開催中の「ポーランド映画祭2014」では、イエジー・スコリモフスキが絶賛するクラウゼ監督の「借金」が12月13、19日に上映される。「パプーシャの黒い瞳」は2015年4月4日から岩波ホールほか全国順次公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー