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実在の野球部を描いた台湾映画「KANO」監督、信念は「試合に負けても自分に勝つ」

2014年12月2日 07:00

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マー・ジーシアン監督(右)とプロデューサーのウェイ・ダーション
マー・ジーシアン監督(右)とプロデューサーのウェイ・ダーション

[映画.com ニュース]日本統治下の1931年に台湾代表として夏の全国高校野球選手権に出場し、準優勝した実在の野球部を描いた台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」のマー・ジーシアン監督とプロデューサーのウェイ・ダーション氏が12月1日、都内で来日会見を行った。

物語のモチーフになったのは、日本人、台湾人(台湾で生まれ育った漢人)、台湾原住民(台湾の先住民族)で構成される嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部。「海角七号 君想う、国境の南」や「セデック・バレ」2部作など、日本統治下の台湾を舞台にした作品を生み出してきたウェイ氏がプロデューサーを務め、マー監督が初メガホンをとった。

ウェイ氏は「セデック・バレ」の編集中に本作の物語を知ったそうで、「(本作は)1931年の歴史の物語だったが、『セデック・バレ』は1930年の歴史の物語。その年号にピンときた。読み進むうちに台湾初の野球チームが甲子園にまで出場したという奇跡の物語に興奮し、映画製作をその時に思いついたのです」と経緯を説明。マー監督も、「過去を振り返り、歴史の中にこそ人を感動させるものがある。そういうことで、(映画は)台湾の人々に前に進む力を与えてくれる。50年に及んだ統治時代にも、台湾と日本の双方が築いた共通の記憶があることを再認識すべきだと思いました」と真摯に語った。

本作は台湾版アカデミー賞といわれる第51回金馬奨で「観客賞」「国際映画批評家連盟賞」を受賞。「作品賞」など主要部門は逃したが、マー監督は「観客が喜んで見てくれるというのが大事なところ」と笑顔をのぞかせ、「伝えたい信念、つまり『試合に負けても自分に勝つ。決してあきらめない』というメッセージをこの映画に込めている。それと同じようなものです。ノミネートされたこと自体は嬉しかったし、努力の結果が表れている。賞がどうこうということではなく、映画でいろんな人と交流できることが嬉しい」と力強く訴えた。

KANO 1931海の向こうの甲子園」では、野球部監督・近藤兵太郎役で永瀬正敏が主演し、台湾の農業発展に大きな貢献をした水利技術者・八田與一役で大沢たかお、近藤兵太郎の妻役で坂井真紀ら、日本人キャストが名を連ねている。2015年1月24日から公開。

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