ゲイリー・オールドマン、17年ぶりのハリソン・フォード共演作を語る
2014年11月5日 21:00

[映画.com ニュース] IT業界を舞台にしたリアム・ヘムズワース主演のサスペンス「パワー・ゲーム」で、「エアフォース・ワン」以来、17年ぶりにハリソン・フォードと共演を果たしたゲイリー・オールドマンが語った。
「ハリソンは、高級ワインのように熟成していく人だ。この1週間で見た彼の仕事ぶりに、本当に感激したよ」と振り返る。「これまでとは違う役柄を、本当に見事に演じていたからね」とオールドマンが賞賛を送るフォードが演じるキャラクターは、画期的な新型デバイスを生み出し、IT業界に君臨するカリスマ経営者ゴダード。社会貢献を経営目的に掲げるクリーンさを持ちながら、いかなる相手にも真意を読ませない悠然とした振る舞いの同役は、実業家のスティーブ・ジョブズ氏やイーロン・マスク氏をほうふつとさせる存在感だ。
オールドマンは、そのゴダードとたもとを分かち、覇権争いのために産業スパイをゴダードのもとに送り込む独善的な“ブラック”経営者ワイアットに扮している。「私が演じるワイアットは、労働者階級から独学でのし上がった男だ。技術に対して天賦の才能を持ち、かつては神童と呼ばれていた」と自身の役を解説。そして、「この役はもともとアメリカ人という設定だったが、私は監督(ロバート・ルケティック)に、ヨーロッパから渡ってきてアメリカで成功した男にするのはどうかと提案したんだ。その方が展開にドラマ性を与えられるからね」と役作りを明かす。深い因縁を持つゴダードとワイアットが相まみえ、静かな火花を散らして辛らつなやりとりを交わすシーンは、名優同士の演技対決が見どころだ。
そのカリスマ経営者同士の戦争に巻き込まれてしまうのが、ヘムズワース演じる主人公アダム。ワイアットの部下で野心家だった彼は、弱みを握られたことにより、産業スパイとしてゴダードのもとへ潜入させられる。このまま使い捨てられてしまうのか、形勢逆転なるか、観客は絶対的な権力に翻弄されるアダムの運命を見守ることになる。
「若手の役者が現場に来ると、とても感心するよ」と言うオールドマンは、「リアムも自分の役割をよく分かっていたし、台詞をしっかり覚えていて、遅刻もしなかった。彼はいくつだっけ? 22歳? あの若さで、あそこまでしっかりできることは感心すべきだ。彼の年齢だった時の私は、このレベルの仕事ができるほどの成熟した態度がなかったと思う」とヘムズワースに絶賛を送る。
そして、「観客はアダムの疑念とともにストーリーを追っていき、そのアダムはどんどん道徳に背いていく。そして観客はこんな時、自分だったらどうするだろう? 金のためにこのまま突き進むのか?と考えるんだ。それがこの物語の面白いところだ」と続け、「この作品はミステリーのようだけれど、これまで見たことのないようなひねりが利いている」と称した。
「パワー・ゲーム」は、11月15日から全国公開。
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