タイ映画「コンクリートの雲」、映画初挑戦コンビの監督&俳優がアピール合戦
2014年10月24日 19:35

[映画.com ニュース] タイ映画「コンクリートの雲」が10月24日、東京・六本木ヒルズで開催中の第27回東京国際映画祭のCROSSCUT ASIA部門で公式上映され、リー・チャータメーティクン監督と出演のラウィット・ハンステンがティーチインに出席した。
「ブンミおじさんの森」のアピチャッポン・ウィーラセタクン監督が製作を担当し、アピチャッポン監督作で編集技師を務めてきたリーが監督デビューを果たした恋愛ドラマ。アジア金融危機の最中にある1997年、ニューヨークで金融マンとして働くマット(アナンダ・エバリンハム)は、父親の訃報を受けてバンコクへ帰郷し、高校時代の女友だちサーイ(ジェーンスダー・パーントー)と再会する。経済状況の行き詰まりにより変化していくカップルの様子を、リー監督自身の経験も反映して描いた。
観客から「約20年前の出来事を現代で描く意味は」と問われると、リー監督は「愛の問題を絡めて、人生の転換期を描きたかったのです」と説明。97年以降は国家自体の転換期でもあったといい、「経済面、社会面、政治面でも大きな変化があった。その当時の30代の人々は、バブル経済と崩壊を経験し、あの時の自分の判断は正しかったのかと悩んでいる。“失ったものは取り戻せるのか”というテーマもあり、その2つを取り入れて映画を作りました」と明かした。
また、リーは監督として、ミュージシャンでもあるハンステンは俳優として、それぞれ映画初挑戦のフレッシュコンビ。リー監督が「監督業も楽しいので、編集との二束のわらじを履いています」が語れば、一方のハンステンも「音楽も芝居も楽しい! 初めて両方楽しいなと思いました」と負けていなかった。
第27回東京国際映画祭は、31日まで。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
WEAPONS ウェポンズ
【子ども17人が同時に行方不明に…】なぜ?このヒミツ知りたい? ネタバレ厳禁考察ミステリー緊急公開
提供:ワーナー・ブラザース映画
かっこよすぎだろ…
ビジュアルもアクションも友情も絆も主題歌も、すべてクリティカルヒットしました
提供:ワーナー・ブラザース映画
ズートピア2
【待望の最新作がもうすぐ公開!!】でも「1」を観た人、意外と少ない…なんてもったいない!!!!
提供:ディズニー
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI