北川景子、“恩師”森田芳光監督に捧げる「の・ようなもの」続編でヒロイン
2014年10月17日 05:00

[映画.com ニュース] 女優の北川景子が、2011年12月に急逝した森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(1981)の“その後”を描く続編「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に、ヒロイン役で出演していることがわかった。06年の「間宮兄弟」でスクリーンデビューを果たして以降、森田監督を恩師のように仰いできた北川が、並々ならぬ思いで撮影に臨んだ。
「間宮兄弟」クランクアップ時に森田監督からかけられた「女優をやめないでくださいね」という言葉に励まされ、映像にこだわり女優を続けられたという北川は、「森田さんはいつも、口を片方だけあげて笑ってくれていたんですが、だからそうやって笑ってもらえるようにしたいなというのが、一番強い思いかもしれません。悲しんでいるだけではよくないですから、なるべく森田さんのやっていた事を継承できるように、我々で頑張っていきたいと思っています」と決意を強く表明した。
北川が演じるのは、松山ケンイチ扮する主人公・出船亭志ん田が密かに思いを寄せる夕美役で、師匠・出船亭志ん米(尾藤イサオ)の娘という役どころ。森田組で16作品にわたり助監督・監督補を務め、本作で監督デビューを果たす杉山泰一と、脚本を担当した同じく森田組助監督出身の堀口正樹が、「間宮兄弟」で北川が演じた夕美をイメージして作り上げたキャラクターだ。
北川と松山は「サウスバウンド」(07)で共演しており、同作の大ヒット御礼舞台挨拶で森田監督は、「絶対おまえら2人の映画を撮って、その時には3人で全国キャンペーンを一緒にまわろう」と話していたという。三沢和子プロデューサーも、「本作の企画が動きだした時、ヒロインは夕美、北川さんしかいないと最初から思っていました」と明かす。
期待を一身に背負った北川は、「そうそうたる面々の女優さんが森田さんとご一緒されている中で、今回松山さんの相手役にと言って頂けたのはラッキーでしかないというか、自分で良かったのかなというのはちょっと思いますけど、でも嬉しかったです」とオファーを喜ぶ。「このチームと出会えたのは、(『間宮兄弟』の)夕美という役がきっかけだったので、みんなが『あ、夕美が帰ってきたな』と楽しくなれるような、面影をたくさん残した役にしたいなと思っていました」と思い入れを語る。
メガホンをとった杉山監督も、「初日からまさしく、ちょっと大人になった、あの時のやんちゃな夕美を全力でかましてくれました」と称賛。「普段の彼女は一見クールでおとなしい印象ですが、一旦芝居に入ると、わき目も振らず猪突猛進でぶつかってくる情熱家で、むしろ現場では抑える芝居をお願いしていた事が多かった気がします」と振り返った。
9月5日に栃木・日光でクラインクインし、谷中や世田谷を中心とした都内ロケ、小田原ロケ、伊豆ロケを経て9月30日にクランクアップを迎えた。杉山監督は「撮影を終えて今、改めてこの作品は森田監督の残してくれた遺産で出来上がっていると感じています。」と語る。年内の完成を目指しポストプロダクション中だが、「もちろん『の・ようなもの』や他の森田作品を知らない人でも楽しめる作品になっている手ごたえを感じています」と自信をのぞかせた。
「の・ようなもの のようなもの(仮題)」は、2015年に全国で公開。
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