トリュフォー自身の全作品解説入り 山田宏一、蓮實重彦による「トリュフォー 最後のインタビュー」発売
2014年10月10日 19:30
[映画.com ニュース] 今年没後30年を迎えるフランソワ・トリュフォー監督と映画評論家の山田宏一氏と蓮實重彦氏によるインタビュー集「トリュフォー 最後のインタビュー」が10月11日、平凡社から発売される。
1979年に「緑色の部屋」PRのために来日したトリュフォーと山田、蓮實両氏による初めての鼎談(ていだん)と82年の再来日時に行われた「隣の女」まで全作品についての体系的なインタビュー、そして、遺作となった「日曜日が待ち遠しい!」の83年パリでの蓮實氏によるインタビューをまとめた。
全作品についてトリュフォー自身による解説が入っており、「大人は判ってくれない」「突然炎のごとく」など数々の傑作を監督し、ヌーベルバーグの中心的人物として映画史にその名を残した巨匠が、撮影を振り返りながらその理論と実践を語る。巻末にはトリュフォーの年譜と作品一覧のほか、インタビュー本文に出てくる数々の映画のタイトル、人名の索引が付いており、映画ファンにとっては永久保存版ともいえる一冊だ。591ページ。税抜き3000円。
なお、11日から短編デビュー作「あこがれ」(57)から「日曜日が待ち遠しい!」までの全23作品を上映する「没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭」が角川シネマ有楽町で開催される。