東京フィルメックス クローネンバーグ初期作&「青春残酷物語」など松竹ヌーべルバーグを特集上映
2014年10月8日 17:20

[映画.com ニュース]11月22日に開幕する第15回東京フィルメックスで、1960年代前半の松竹ヌーべルバーグの系譜に連なる作品を集めた「1960 破壊と創造のとき」と、カナダの鬼才の初期作を集めた「デヴィッド・クローネンバーグ特集」という2つの特集上映が行われることがわかった。
東京フィルメックスでは毎年、日本映画クラシック作の特集を行っており、今年の「1960 破壊と創造のとき」は、第67回カンヌ映画祭で大島渚監督の「青春残酷物語」(1960)デジタル修復版上映を機に企画された。同作と第71回ベネチア国際映画祭クラシック部門に出品された高橋治監督作「彼女だけが知っている」、松竹ヌーべルバーグの時代劇第1弾となった森川京太郎監督の野心作「武士道無残」を紹介する。また、連動企画として「死者との結婚」(高橋治監督)をはじめとした6作が、ヒューマントラストシネマ有楽町で11月29日からレイトショー上映される。
「デヴィッド・クローネンバーグ特集」は、主演のジュリアン・ムーアがカンヌ映画祭女優賞を獲得した最新作「マップ・トゥ・ザ・スターズ」の東京フィルメックスクロージング上映を記念したもの。言語能力を失った男女を共同生活させる実験を描いた長編デビュー作「ステレオ/均衡の遺失」(69)、長編第2作「クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立」(70)を紹介。2作共に現在DVD化されておらず、ドイツ表現主義的な影響も連想させる悪夢的なビジョンをスクリーンで確認できる貴重な機会だ。
第15回東京フィルメックスは、11月22~30日に東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催。
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