織田裕二、正義感強いバンカー演じるも「悪役が羨ましい」
2014年10月7日 23:30
[映画.com ニュース] 池井戸潤氏の人気小説を織田裕二主演でドラマ化した「株価暴落」の会見が10月7日、都内のホールで行われ、織田をはじめ共演の高嶋政伸、瀬戸康史、板尾創路、石橋凌が出席した。織田は今回のオファーについて「やっときたかという感じ。前2作が本当に素晴らしく、このチームとやれることに興奮した」とニッコリ。自らの役どころについて、「大企業の中で気を遣いながらこれだけのことを言わなきゃいけない辛さがある。息苦しい思いで演じました」と語った。
織田扮する坂東と社内で対立する二戸役の高嶋は、「初日を迎えるまで3日くらい織田さんが夢に出てきて、怖くてしょうがなかった」と告白。しかし、いざ初日を迎えると「織田さんがいかに坂東を愛しているか、どれだけこの役が緻密に作られているか分かってやれるようになった。大河に身を任せるつもりで(笑)」と最敬礼だった。
一方の織田は、「悪い二戸を演じる高嶋さんが日々輝いていって、悪を満喫していらっしゃる。少し羨ましいなと」と本音を吐露。正義感あふれる役が多いことに触れ、「そういうオファーがないんですよ。やってみたいです」と悪役への憧れを明かすと、会場からは「見たい!」と声が上がっていた。
撮影時の話を振られた板尾は「織田くんと外で夜10時頃撮影していたら、『もう10時過ぎているんですけど』とご近所の方の声が聞こえてきた。10時までの約束で撮影していたので、ちょっと怒られちゃったんですよ」と撮影の裏話を披露。さらに、「ずっと見てはったから最初は『織田裕二や! 黒いなあ』とか思ってんのかなって見ていたんですけど」と堂々の織田いじりもみせ、会場の笑いを誘っていた。
「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」と骨太な池井戸作品をドラマ化してきたWOWOWが製作する第3弾。爆破テロの標的にされた経営再建中の巨大スーパーへの融資をめぐり、銀行員たちの思惑が錯綜する姿を描く。WOWOW連続ドラマW「株価暴落」全5話は、10月19日から毎週日曜日午後10時放送。