入江悠監督「日々ロック」撮影秘話披露 苦労は「インディーズと変わらない」
2014年10月5日 15:15
[映画.com ニュース] 入江悠監督、野村周平主演で榎屋克優氏の人気漫画を実写映画化した「日々ロック」の公開を記念し10月4日、東京・テアトル新宿で「SR サイタマノラッパー」を含む入江監督作品オールナイト上映会が開催された。
入江監督と映画評論家・森直人氏がトークショーを行ったこの日、会場に「サイタマノラッパー」シリーズのラップグループ「SHO-GUNG」のメンバーが乱入。MC MIGHTYを演じた奥野瑛太らがラップを披露し、会場を興奮の渦に巻き込んだ。しかし、MC TOM役の水澤紳吾は登壇前から泥酔しており、「今日来た人は『日々ロック』のチケットを買っていってください!」とアピールするのが精いっぱいで、奥野に担がれてあえなく退場するハプニングもあった。
インディーズ映画を撮り続けてきた入江監督にとって、本作は「ジョーカー・ゲーム」(2015年1月31日公開)と並ぶメジャータイトル。しかし、苦労は「インディーズと変わらない。本当にきつくて。撮影日数は『サイタマノラッパー3』よりも短いくらい」。さらに「太りましたね。なんというかストレスで。『サイタマノラッパー』とかは自分でプロデューサーも兼ねていたけど、もっと人が増えてきているんで」と吐露した。
原作の2巻にあたるエピソードから始まる本作について、入江監督は「1巻はヒロインがほとんど出てこないので、メジャー映画として厳しいところだった。いじめられっ子の男の子たちがバンドを組むっていうだけの話なので、『サイタマノラッパー』と全く同じ」と説明。「『日々ロック』をほかの人が撮れる形で撮ってもしょうがない」と独自路線を貫き、「ぶっ飛んでいて頭のネジを何本か外して撮ったみたいな感じで、小学生に見てほしい。小学生ってうんことかおっぱいが好きじゃないですか。そういうのをダダ漏れにしたいと思った」と振り返った。
「日々ロック」は、芽の出ないロックバンドでギターを弾くヘタレロッカー・日々沼拓郎(野村)が、破天荒で暴力的なトップアイドル・宇田川咲(二階堂ふみ)と出会ったことから始まる青春ロックムービー。「黒猫チェルシー」、滝善充(「9mm Parabellum Bullet」)、「DECO*27」、「爆弾ジョニー」、「忘れらんねえよ」ら人気アーティストが劇中の楽曲を手がけている。11月22日から全国公開。
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