東京国際映画祭観客賞受賞したキム・ギドク製作「レッド・ファミリー」本編映像公開
2014年9月29日 17:05

[映画.com ニュース]鬼才キム・ギドクが製作、脚本を手がけ、第26回東京国際映画祭で観客賞を受賞した社会派ドラマ「レッド・ファミリー」の本編映像が、このほど公開された。
4人の北朝鮮工作員による偽装家族、隣人であるケンカの絶えない韓国人家族という対照的な2つの家族の交流をコミカルかつスリリングに描き、現在の朝鮮半島における問題を浮き彫りにする。イ・ジュヒョン監督の長編デビュー作で、ホラー映画「ボイス」のキム・ユミ、「大韓民国1%」のソン・ビョンホらが出演した。
幸せな家族を演じながら、隣の韓国人家族をあざ笑っていた北朝鮮工作員たち。班長であるベク・スンヘ(キム)は母を演じ、キム・ジェホン(チョン・ウ)が夫、チョ・ミョンシク(ソン)が祖父、オ・ミンジ(パク・ソヨン)が娘として任務にあたっていたが、素直に感情をぶつけ合う隣人の姿に次第に心を動かされていく。
今回公開された本編映像では、借金の取り立てにあう韓国人家族の窮地を救うため、スンヘらが立ち上がる。鮮やかな手つきで借金取りを黙らせる姿から、工作員という立場とは違った思いが芽生えていることが感じられ、2つの家族の行方に興味がかき立てられる。
「レッド・ファミリー」は、10月4日から全国で公開。
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