「まれ」で朝ドラ初出演の大泉洋「娘を太鳳ちゃんのように育てたい」とゾッコン
2014年9月8日 17:20
[映画.com ニュース] 女優・土屋太鳳がヒロインを務める2015年前期のNHK連続テレビ小説「まれ」の新たな出演者が9月8日、同局から発表された。パティシエを夢見る主人公・まれの父親に大泉洋、母親に常盤貴子がキャスティングされ共に朝ドラ初出演。弟役には葉山奨之が抜てきされた。
大志を抱くも失敗ばかりのダメな父親を演じる大泉は、「朝ドラに出るのが夢だった。お話を頂いた時はヒロインの相手役と思ったら、父親役なのか、と。ウチの娘はまだ3歳なので、役になりきれるか心配」と微妙な表情。それでも、「台本が実に面白い。こんなに面白いセリフを言えるなんてラッキー。出るより見たいくらい。今から降板してもいいかな。いずれにしてもお茶の間に笑いを届けられる、コミカルで愛されるキャラクターになれるよう精いっぱいやります」と冗談めかしながら抱負を述べた。
土屋とはこの日が初対面だったが、「すさまじく礼儀正しい。お菓子を持ってきて皆に配って、何て素晴らしい。娘を太鳳ちゃんのように育てたい」と大絶賛。撮影はこれからだが、「迷惑をかける父親だから胸が痛い。心底嫌われないようにして、何とか本番で笑わせたい」と野望を口にした。
常盤は土屋が決まる前に出演を決めていたそうで、「賭けでしたけれど、楽しい賭けでした。太鳳ちゃんはいとおしいヒロインになってくれるんじゃないかと思う。皆さんが明るい元気な朝を迎えられるよう努力します」と意欲。土屋に対しては、「皆に愛されているということは、きっと人間力が高いんだろうなと思う。オリジナルの感性も持っているし、一緒にいる時間が楽しみ。疲れたら太鳳ちゃんを見ればいやされるかな」と期待を寄せた。
緊張気味の葉山は挨拶の際に事前に書いたメモを取り出し、「歴史ある朝ドラに出演できて、家族へのプレゼントになった」としゃくし定規のコメントをすると、すかさず大泉が「おまえ、そんなことメモってんのか」と鋭いツッコミ。だが、葉山が役づくりのために大泉に合わせパーマにすることを明かすと、「100%天パだから、ゴメンね」と気遣いを見せていた。
また、土屋の同級生役で山崎賢人、清水富美加、門脇麦らの出演も決定。輪島塗のうるし職人になる夢を持つ圭太役の山崎は、「夢がテーマなので、お互いが共感しながら仲良くなっていければ。丁寧に役をつくって、素敵な作品を届けられるようにしたい」と意欲を見せた。
土屋は役づくりのため、自慢のロングヘアをバッサリと切って決意表明。“家族”や“同級生”らに囲まれ、「皆さんに見守られ、まれの魂に血が通ったというか酸素がいきわたった感じ。出演が決まった時は合格発表の気分でしたけれど、今日は入学式のような気分です。まれちゃんと同じように私も地道にコツコツやってきたので、一緒に成長しながれ表現できたらと思います」と気持ちを新たにしていた。
この日はほかに田中泯、田中裕子、篠井英介、鈴木砂羽、中村敦夫、塚地武雅、ふせえり、ガッツ石松、中川翔子、板尾創路、渡辺大知、高畑裕太の出演が発表された。
「まれ」は、破産寸前となった父親とともに夜逃げのように能登の漁村に移り住んだ希(まれ)が、パティシエになる夢を抱き横浜の名門洋菓子店に弟子入りし、地元に自分の店を開くまでの奮闘を描く。2015年3月30日からオンエアされる。