「日々ロック」暴風雨の中でキャスト熱演 壮絶クライマックスシーン公開
2014年8月12日 07:10
[映画.com ニュース] 榎屋克優氏の人気漫画を実写映画化した「日々ロック」のクライマックスとなるライブシーンを捉えた場面写真を、映画.comが先行入手した。あわせてメガホンをとった入江悠監督のコメントも到着した。
冴えない高校生活を送っていた日々沼拓郎が、友人とバンドを結成して東京のライブハウスで活動を始め、世界的な人気を誇るトップアイドルの宇田川咲との出会いから、運命を大きく変えていく姿を描く青春ロックエンタテインメント。「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江監督が、拓郎役に野村周平、規格外のアイドル・咲役に二階堂ふみを迎えて描いた。
公開された場面写真は、本編のクライマックスとなるライブシーン。ほとんどのキャストが最大風速27メートルの暴風と総量69トンの大雨に打たれながら演奏し、昼夜通して2日間にわたり撮影されたという過酷な場面だ。
撮影現場となったスタジオには、拓郎たちのバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」の面々はもちろん、アングラバンド「犬レイプ」に扮した蛭子能収やロックバンド「The SALOVERS」のメンバーが勢ぞろい。長時間の撮影で体温を奪われ、放水が終わっても体が小刻みに震えるキャストが続出したそうで、待ち時間にはスタジオ内に設置された即席テントに入り、裸で体をたたき合って暖をとったという。
体力の限界の一歩手前まで追い込まれたキャスト陣だが、それだけに現場は高揚感に包まれ、ひとりひとりの動きと音楽が完璧にシンクロした、強く心を揺さぶられるシーンになっているという。
過酷な撮影を乗りきった主演の野村について、入江監督は「最後は顔が変わっていました(笑)。しっかりと日々沼拓郎の顔になってくれました」と太鼓判を押し、「こっちが“もっと、もっともっと、お前を見せてくれよ”と追いこむと、ちゃんとそれに食らいついてくる。撮影しながらどんどん成長していくのが肌で感じられました。ギターもほとんどゼロから始めて、最後は3人でしっかりとバンドの音を出してくれたし……僕自身すごく楽しかったです」とコメント。キャスト陣の熱演に刺激を受けた様子で、「あとは制作陣が、これを使ってどこまでやれるか。他のロック映画には絶対負けられないという気持ちはすごく強いので、全力で頑張りたいです」と熱い思いを語っている。
「日々ロック」は11月22日から全国公開。
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