市村正親「モーツァルト！」での復帰誓うメッセージに井上芳雄ら共演者も太鼓判

モーツァルトの父レオポルド役の市村正親は、胃がんの腹腔（ふくくう）鏡手術を受け入院中のため欠席。かねて同作での復帰に意欲を燃やしており、「『モーツァルト!』は初めて父親役を演じた思い入れの強い作品。井上さん、山崎さん演じる2人の息子、平野さん、ソニンさん演じる2人の娘、パパの帰りを待っていてください」とメッセージを寄せた。

井上は、テレビ番組の収録でオーストリアに滞在中、レオポルドの肖像画を見た日に市村の病気のことを知らされたそうだが、「ビックリしたけれど、前回以上の元気さで帰って来ると信じています。再会が楽しみ」と笑顔。山崎も「普段から食事に連れていってもらったり、かわいがってもらっている。4年前も袖で励ましてくれたり、ダメ出しもされた。市村さんのマネジャーと話して『必ず戻るから』と聞いたので、今回はさらに本当の親子に見えるように頑張りたい」と意欲を見せた。

稽古は9月下旬から始まる予定で、市村が復帰した際には「ハグしたい」（井上）、「2人で抱きしめましょう」（山崎）と確認。そして、「何倍も元気になって帰って来ると思う」と話したソニンも加わり「それから皆で胴上げだね。多分、足を高く上げると思うよ」（井上）と祝福プランを練り合った。

また、井上は今回の公演でモーツァルトを“卒業”することが決まっており、「これまでも、いつまたやれるか分からないという思いでやってきたので、またできるというだけでうれしい。自分の中の区切りというか、モーツァルトの生涯と同じ35歳でやれることは光栄」と並々ならぬ決意。「1人の人間が運命に対してどう生きたのかという大きなテーマを扱った作品。命を懸けて稽古して、素敵な舞台をお見せしたい」と意気込んでいた。

他に、花總まり、香寿たつき、春野寿美礼、山口祐一郎らが出演。なお、大阪公演は2015年1月3～15日、梅田芸術劇場で。