インタビュー映像公開!ジェイク・ギレンホールが「複製された男」の1人2役を語る
2014年7月15日 09:10

[映画.com ニュース] ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説を映画化したミステリー「複製された男」で、1人2役を演じたジェイク・ギレンホールの10分以上に渡るインタビュー映像を、映画.comが入手した。
同作で大学の歴史講師アダムと、うり二つの映画俳優アンソニーの2人を演じたギレンホール。インタビュー映像では、ドゥニ・ビルヌーブ監督のあふれる作家性と、自身が演じたキャラクターについての興味深い考察を確かめることができる。
物語の語り部であるアダムと監督の共通点について、ギレンホールは「突き詰めれば、この話はドゥニ監督の夢想そのものだ。彼が創造した世界で、彼そのものと言える。ドゥニ監督とアダムが共存するその世界の中を、アダムは語り手としてさまよっているんだ」と断言する。
アダムとアンソニーの2役を演じることについては、「ふたりの外見にはあまり差をつけず、態度や行動でそれとわかるように心掛けた」と話し、「幾通りもの描き方があると思うんだけれど、最も困難で、かつ最も興味深い方法はふたりをなるべく似せることだと思うんだ。ひとりにはヒゲがあり、もう一方にはなく、ひとりはなまっていて、もう一方は普通の話し方というような違いそのものには何の効果もないし、この映画が描くべき観点からそれてしまう。そういった肉体的な観点や、虚栄心を捨て去ることが大切なんだ」と役作りについて語っている。
「この映画を不穏に感じるのは、ハッキリと明暗が分かれていないからだと思うよ。今までの対立の概念を破壊してしまうくらい、観客を困惑させることが出来たら面白いね」と今作の魅力を語るギレンホール。ビルヌーブ監督がなぜ“オトゥール(クリエイティビティに支配的な権限を持つ映画製作者のこと)”と呼ばれるかと問われたことをきっかけに、ビルヌーブ監督がどれほど才能あふれる映像作家かを熱弁。「彼と仕事をするのは最高だよ。ストーリーに直接意見できる権限を与えてくれるのは、俳優としてこの上ないこと。特に、自分が演じるキャラクターの視点から見た世界観を描いた映画だからね」と、今回のコレボレーションが非常に充実したものだったと明かしている。
「複製された男」は、7月18日から全国順次公開。
(C)2013 RHOMBUS MEDIA (ENEMY) INC. / ROXBURY PICTURES S.L. / 9232-2437 QUEBEC INC. / MECANISMO FILMS, S.L. / ROXBURY ENEMY S.L. ALL RIGHTS RESERVED.
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント