「劇画」の生みの親・辰巳ヨシヒロ氏の半生描く「TATSUMI」 3年越しの劇場公開が決定
2014年7月2日 15:30

[映画.com ニュース] 昭和30年代、大人が読めるマンガとして「劇画」を生み出した伝説的漫画家・辰巳ヨシヒロ氏の半生を描いたシンガポール製長編アニメーション映画「TATSUMI」が、「TATSUMI マンガに革命を起こした男」の邦題で11月に日本公開されることが決まった。
戦後、すべてを失った日本が焼け跡の中から生み出し、人々に活力を与えただけでなく、今や世界に広がるカルチャーの一大潮流となった「マンガ」。もともとは子どものものとされた「マンガ」を大人の読み物に昇華させ、「劇画」という呼び名を提唱したのが辰巳氏で、その功績は「マンガの神様」と呼ばれる故手塚治虫さんをも嫉妬させたと言われている。アメリカやフランスといったマンガ文化の先進国でも高く評価されており、漫画界におけるカンヌ映画祭とも言われる「アングレーム国際漫画祭」で特別賞を受賞するなど、その地位を確立している。
映画は、2009年手塚治虫文化賞大賞を受賞した辰巳氏の「劇画漂流」を基に、大人が楽しめるエンタテインメントの可能性を追求し続け、葛藤と苦悩を繰り返した辰巳氏の半生を映画化。シンガポールの映像クリエイター、エリック・クー監督が、「辰巳氏の劇画作品をそのままアニメーション化する」という革新的な映像表現を成功させ、これまでに見たことがないドキュメンタリーアニメーション作品に仕上げた。声優を辰巳氏本人と俳優の別所哲也(1人6役)が務めている。
11年に製作され、同年の第64回カンヌ映画祭ある視点部門のオフィシャルセレクションに選出。第84回アカデミー賞の外国語映画賞にシンガポール代表作品としてエントリーされた。日本では第24東京国際映画祭アジアの風部門で上映され、アジア映画賞スペシャル・メンションを受賞。高い評価を受けているにもかかわらず長らく配給が決まらず、劇場公開されていなかったが、晴れて国内での劇場公開が実現する。
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