監禁経験者・なすび、「オールド・ボーイ」は「涙なくしては見られない」
2014年6月25日 21:30
[映画.com ニュース] タレントで俳優のなすびが6月25日、都内で行われたジョシュ・ブローリン主演のサスペンス映画「オールド・ボーイ」の公開記念トークイベントに出席した。
韓国の鬼才パク・チャヌクが土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックを映画化し、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した「オールド・ボーイ」(2003)を、ハリウッドの鬼才スパイク・リーが新たに映画化。突然拉致され、理由もわからぬまま20年に及ぶ監禁生活を強いられた男(ブローリン)が、監禁中に着せられた妻殺しの汚名を晴らすため、自分を陥れた犯人への復しゅうに乗り出す。
1990年代に人気を博したバラエティ番組「進め!電波少年」のコーナーで、懸賞だけで生活する“監禁懸賞生活”を約1年3カ月続けたなすびは、「監禁経験者の私としては、過去の色々な記憶が思い出され、涙なくしては見られない。感動の超大作!」と深く感情移入。食べるものがない時はドッグフードで食いつないだといい、「オヤジギャグじゃないけど、腱鞘(けんしょう)炎になるくらいハガキを書いていた」と壮絶な体験を振り返り、劇中の主人公は「食事もテレビもあるなんて恵まれた生活をしているなと思った」とうらやんでいた。
また、“もし日本で「オールド・ボーイ」を映画化するなら主人公を演じるのは誰?”という予想を勝手に展開。「監禁を語らせたら右に出る者はいない」と豪語したなすびだったが、「もし自分にオファーが来たら、プロデューサーに考え直すよう伝える」と弱気だった。
先日、エベレスト登頂チャレンジを断念し帰国したなすびは、「大きな雪崩事故があり断念せざるをえなかった。命がけの挑戦なので、今すぐ『来年行きます』と言うわけにもいかない。ただ、故郷・福島に夢と希望を届けたいという思いは胸の底にある」と思いを語った。
「オールド・ボーイ」は6月28日より公開。