田尻裕司監督「こっぱみじん」映画祭に次々出品
2014年6月15日 14:45
[映画.com ニュース] 7月26日から新宿K’s cinemaで公開される田尻裕司監督作品「こっぱみじん」(トラヴィス配給)が、国内外の映画祭に次々と出品が決まっている。第14回ニッポン・コネクション映画祭(ドイツ)招待、第28回福岡アジア映画祭特別招待に続き、7月12日から渋谷ユーロスペース、スパイラルホールで開催される第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でも上映されることが決定した。
本作は、桐生川の流れる街を舞台に、何をするにも中途半端だった平凡な少女が、憧れの男性がゲイであることを知り、初めて自分と向き合っていくという、報われない恋の行方と旅立ちの物語。出演は我妻三輪子、中村無何有、小林竜樹、今村美乃ら。脚本は西田直子。いまおかしんじ、田尻裕司、榎本敏郎、坂本礼の4人の監督による映像制作会社「冒険王」の記念すべき第1回製作作品。
田尻監督は、「好きになった人が、自分を決して好きになることはないと分かった時、それでも幸せになれるのか? それがこの映画の出発点です。しかし、3年間脚本を練り直していく中で、疑問が沸きました。この話は嘘っぽくないかと? 私はその答えを、若い俳優たちに委ねる事にしました。“こっぱみじん”になっても終わる事のない、彼ら彼女らの未来を描きたかったからです。私はこうして欲しいではなく、彼らに問い続けました。どう思うかと。きっと彼らの今と未来が映っていると信じています」とコメントを寄せている。(文化通信)