吹石一恵、あこがれの3姉妹役は「とっても幸せな時間」
2014年5月15日 12:15
![ワケあり美人3姉妹の次女を演じた吹石一恵](https://eiga.k-img.com/images/buzz/43676/dsc_0111_large.jpg?1400119446)
[映画.com ニュース] 佐々部清監督の最新作「六月燈の三姉妹」の東京プレミア上映会が5月14日、都内で開催され、主演の吹石一恵、徳永えり、吉田羊、西田聖志郎、佐々部監督が舞台挨拶に立った。
実在の和菓子店をモデルに、家業の再建を目指して奮闘する一家の人間模様をハートフルに描いたドラマ。六月燈とは鹿児島を中心に旧薩摩藩領だった地域で行われる祭りで、地元民からは「ロッガッドー」という呼び名で親しまれている。
ワケあり美人3姉妹の次女で、離婚調停中という複雑な役どころを演じた吹石は、「最初は大変な設定を背負った役だと思ったけれど、あっという間に家族の空気感が出来上がり、画面に写っていない時でも家族でいられた。3姉妹はずっとあこがれていたので、作品の中とはいえとっても幸せな時間だった」と述懐。不倫中の三女を演じた徳永も、「キレイなお姉ちゃんが一気に2人もできて、ただただ楽しく甘えさせていただいた」と共演を満喫した。
福岡出身の吉田は、しっかり者の長女役を演じ「九州は負けん気が強い女性が多い。うちの母も家計をしっかり握り、いつも『何とかなるたい』と笑っていた」と九州女性特有の芯の強さを体現。本作の企画者であり、頼りない父親役を演じた西田は「鹿児島では毎月どこかの神社でやっている六月燈。県外の人には知られていないので、この素朴なお祭りを知ってもらいたい気持ちもあった」と製作意図を語った。
あまりの低予算に最初はたじろいだという佐々部監督は、「脚本を読んだらとても温かい本で、大きな仕掛けがない分、きちんと人が描けるかもしれないと思った。そこからは、出来る範囲で最大限の映画を作ろうというエネルギーが沸いた」と決意を振り返った。
「六月燈の三姉妹」は、5月31日東京・TOHOシネマズ日本橋、シネマート六本木ほか全国で公開。
(C)「六月燈の三姉妹」製作委員会