「六月燈の三姉妹」、伊フィレンツェの日本映画祭でオープニング上映!
2014年4月28日 14:00
[映画.com ニュース] ワケあり3姉妹とその家族たちの人間模様を描いた「六月燈の三姉妹」が、伊フィレンツェで5月8日に開幕する「WA!Japan Film Festival (旧フィレンツェ日本映画祭)」でオープニング作品として上映されることが決定した。メガホンをとった佐々部清監督は、幼い頃イタリア映画に憧れていたといい、「(ルキノ・)ビスコンティ、(ビットリオ・)デ・シーカ、(フェデリコ・)フェリーニ、キラ星のような監督たちは数えるとキリがありません。そんな国で自分の作品が上映されることを光栄に思います。小さな家族の話、きっと受け入れてもらえると思います」と、喜びと期待を語った。
2009年にスタートし、フィレンツェで最も古い映画館チネマ・オデオンをメイン会場として開催されていた「フィレンツェ日本映画祭」が、4回目となる今年、名称を「WA!Japan Film Festival」に 変更。5月8~11日はフィレンツェ、13~15日はミラノで上映を行う。昨年は「奇跡のリンゴ」がオープニングを飾ったほか、「るろうに剣心」「苦役列車」などが上映された。観客の投票によって賞を決定する“観客賞”が用意されており、昨年はオープニング作品の「奇跡のリンゴ」が受賞。佐々部監督は、企画者であり父親役で出演した西田聖志郎とともに現地を訪れ、イベントに出席する予定だ。
ある地方都市、大型ショッピングセンターの出店で客足が減り赤字に苦しむ和菓子店。この店を経営するのは、離婚した父母、出戻ってきた長女、離婚調停中の次女、結婚直前に婚約破棄した三女の5人家族。そこに次女を追って東京からやってきた夫も加わり、店の再建のために奔走。地元の夏祭り「六月燈」の夜、新作和菓子を使った起死回生の大作戦を実行する。
主演女優の吹石一恵はこの朗報に驚いたというが、「よく考えるとこの家族は、ちょっとイタリアっぽいかもしれません。(イタリア人にも)もしかしたらちょっと理解していただいたのかもしれませんね、日本人だって明るいんだよ~、ということ」とコメント。現地入りはできないそうだが、「ご覧いただいたお客様のリアクション・感想などの報告を楽しみにしています」と語った。
映画祭の実行委員長である松本高明氏は、「イタリア人は食を愛し伝統をそして家族を大切にする人たち。日本の伝統的な和菓子屋が舞台となり古くからある商店街を守ろうという町の人々の気持ちは、イタリア人が持っている感情に通ずるものがあります。日本にある一地方都市が、こんなにもイタリアと共通点があるという所が非常に面白いです」と、本作を選んだ理由を述べている。
「六月燈の三姉妹」は、5月31日東京・TOHOシネマズ日本橋、シネマート六本木ほか全国で公開。
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