綾野剛が満を持しての初主演舞台「狂った台本で怪獣・蜷川さんと戦えるのが楽しみ!」
2014年4月24日 17:05
同作は、劇団「イキウメ」の主宰やスーパー歌舞伎への挑戦で注目される演出家・劇作家の前川知大が、代表作を蜷川のために書き直したもの。昼と夜の世界に別れてしまった近未来で、若さと強靱な肉体を維持しながらも太陽に弱い新人類クノスと、社会的な弱者となってしまった普通の人間キュリスが織りなす物語だ。綾野が演じるのは貧しいキュリオとして生まれ、クノスに強い憧れを抱く奥寺。対照的に、夜に生きるクノスでありながら、キュリオに理解を示す森繁役で成宮寛貴が共演。キュリオの若い娘、結役で、前田敦子が舞台デビューを飾ることでも話題を呼んでいる。
綾野は「気の狂った前川さんの台本と、怪獣・蜷川幸雄さんと一緒に戦えるのが非常に楽しみ。恐くもありますが。(前川さん、蜷川さんの)お二人にとって毒の根源になれればいいな」とニッコリ。「主役だからといって気負うということはない」としながらも、蜷川演出に参加することになったことについては「正直、言葉では足りない」と、強い思い入れをうかがわせる。「初めて蜷川さんの舞台を見たのは9年前の『メディア』。そのとき衝撃が走った記憶はいまも鮮明です。その蜷川さんの舞台にまさか自分が参加できるなんて。気負うことなく懐に飛び込んで、すべてを吸収してすべてを盗み、芯の底から体現できるよう挑みたいと思います。主役だから自分が引っ張っていくというのではなく、オモチャのように扱ってほしい」と語った。
同じく舞台初挑戦となる前田は、「蜷川さんからお話をいただいたときはビックリしましたし、悩ませていただきました」とオファーを受けたときの心境を吐露。「でも、蜷川さんにお会いしたとき、違う世界へ連れて行ってほしいなと純粋に思うことができました。自分がどう変われるのか、何を見つけられるのか、楽しみにしています。舞台は共演する方とのコミュニケーションがより必要だと思うので、まずは皆さんと仲良くなって自分らしくいられるようになりたい」と意気込んだ。
また、蜷川演出は何度も経験しているものの、「お気に召すまま」以来7年ぶりとなる成宮は「自分の中で摩耗してきた部分があるとしたら、またナイフのように尖らせたい。そんな気持ちで恐ろしい蜷川さんに立ち向かいたいなと思っています」と身を引き締める。
俳優たちからラブコールを送られた蜷川も、今回のキャストとは相思相愛だという。「綾野くんとは前から仕事がしたいと思って口説いていて、やっとスケジュールが合ったのでうれしい限りです。成宮は『蜷川とはもう絶対やりたくない』と言っているのを読んで傷ついたんですが、やると言ってくれてよかった。前田さんは『大変だぞ、秋元(康)さんが心配してるぞ』なんて間接的な声は聞こえてくるんですが(笑)、大丈夫、きっと仲よく楽しくできるでしょう。猛毒をもった獣のように荒れ狂い、人々に毒を吹きかけるような芝居にしたいと思っています」。
ほかに共演は、伊藤蘭、中嶋朋子、山崎一、六平直政ら。「太陽2068」は7月7日~8月3日、Bunkamura25周年記念作品としてシアター・コクーンで上演される。
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