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辻仁成作・演出の舞台「海峡の光」開幕直前、座長・中村獅童が怪気炎

2014年4月10日 18:17

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ゲネプロで意気込みを見せた中村獅童(中央)と片桐仁、村川絵梨
ゲネプロで意気込みを見せた中村獅童(中央)と片桐仁、村川絵梨

[映画.com ニュース]ミュージシャンで作家の辻仁成が、自身の芥川賞受賞作を脚色・演出して舞台化する「海峡の光」(4月11~29日、東京・よみうり大手町ホール)の公開ゲネプロ(通し稽古)が4月10日、同所で行われ、主演の中村獅童をはじめ、お笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁村川絵梨らが参加した。

初日を目前に控え、約1カ月の稽古と運動、食事改善で体重を8キロ絞った獅童は、「もう、やるしかない。毎日毎日、稽古でつくり上げたものが、どう仕上がるが楽しみ」と気合十分。一方の片桐は、天然パーマのヘアをバッサリ切り、カラーコンタクトを入れるなど徹底的な役づくりを試み、「いろいろと考えながら、生まれ変わった自分を見せたい」と意欲を見せた。

かつてのいじめっ子(獅童)といじめられっ子が、受刑者と刑務所の看守という立場で再会し、互いの心をひた隠しながらの心理戦が繰り広げられていく。獅童は自宅に全キャストを招いて決起集会を開くなど、座長としてけん引役を務め、村川も「すごく優しくて、いろいろとアドバイスを頂いている。いらっしゃるだけで付いていこうと、気合が入ります」と絶大な信頼を寄せた。

辻は、妻で歌手の中山美穂との離婚騒動渦中にあるためか姿を見せなかったが、獅童は「もともとロック・ミュージシャンですし、男っぽくて演出もさっぱりしている。アンサンブルなので、体の動かし方から立つ位置まで細かいところまで話し合っている」と信頼関係を築いていることを強調。片桐も、「自分の小説を初めて舞台化するわけですから、並々ならぬものがおありだと思う」と代弁した。

ゲネプロでは客席通路も使ったダイナミックな演出で、キャストも熱演を披露。獅童は、「見に来る人は、純粋に芝居を見に来るはず。全員が一丸となって精いっぱいやります」と開幕を見据えていた。

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