製作中止のタランティーノ新作ウエスタン、一夜限りの朗読会開催へ
2014年4月7日 11:15
[映画.com ニュース] 今年1月、新作映画「The Hateful Eight」の脚本がリークされたことを理由に、製作中止を発表したクエンティン・タランティーノ監督が、同作の一夜限りの朗読会を開催、自ら演出を手がけることが明らかになった。
朗読会は4月24日の夜、米フィルム・インディペンデント主催で、米ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)のビング・シアターで行われる。いっさいの配信・録画・録音の予定はなく、「特別な、一生に一度のイベント」と謳われている。チケットは200ドル(約2万円)で、4月9日から発売される。
キャストは未定だが、同美術館ではこれまでにも月1回のペースで既存の映画脚本の朗読会が行われており、今年2月の「パルプ・フィクション」の回にはジョセフ・ゴードン=レビット、セス・ローゲン、ジョナ・ヒルら、「アパートの鍵貸します」の回にはナタリー・ポートマンが登場するなど豪華キャストが話題になっている。チケット代も通常の朗読会に比べてきわめて高額で、一度限りとなることから、タランティーノが自らキャスティングする(おそらくは映画に想定されていた)俳優陣が登場するものと期待されている。タランティーノはその場で脚本のト書きを読み上げて演出する予定。
「The Hateful Eight」は、「ジャンゴ 繋がれざる者」に続いてタランティーノが手がける予定だった群像西部劇。意中の俳優3人(マイケル・マドセン、ティム・ロス、ブルース・ダーン)を含む計6人に脚本を手渡した直後に業界内で広まったことにショックを受けたタランティーノが、製作を棚上げすると宣言していた。その時点では、脚本を書籍化するという話もあった。