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美保純「女になる生々しい感じ」 32年ぶりジョージ秋山作品で中年女性の性を大胆に

2014年3月26日 07:10

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中年女性の性を熱演した美保純
中年女性の性を熱演した美保純
(C)2012「捨てがたき人々」製作委員会

[映画.com ニュース] 女優の美保純が、鬼才・ジョージ秋山氏の漫画を大森南朋主演で実写映画化した「捨てがたき人々」に出演していることがわかった。美保にとっては、32年ぶりとなるジョージ秋山作品への参加で、中年女性の性を大胆に演じている。

金の亡者を主人公にした「銭ゲバ」や、飢餓から我が子の肉を食らう「アシュラ」などで、人間の善悪やモラルを問う姿勢を貫き、時に社会問題に発展する露悪的描写もいとわないジョージ秋山氏の同名漫画が原作。金も仕事もなく、絶望と鬱屈を抱えて故郷へ舞い戻った主人公の男・狸穴勇介(大森)が、顔にアザのある女・岡辺京子(三輪ひとみ)と出会い、衝動にかられたセックスからなし崩し的に同棲を始め、やがてその身に起こる変化を描く。

美保はヒロイン・杏子の叔母で、居酒屋を営むひとり暮らしの女性あかね役で出演。勇介に迫られて無理やり関係をもつことになり、最初こそ拒むものの、京子には知られず長年にわたり関係を持ち続け、次第に勇介の理解者となっていくという役どころだ。昨年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の熊谷美寿々役でみせた明るい熟女とはまた異なる、経験豊かな人間の滋味をかもし出している。

82年に公開され、第6回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した日活ロマンポルノの名作「ピンクのカーテン」以来となるジョージ秋山作品への出演となった美保は、オファーが舞い込んだ際の心境を「内容はわからなかったけれど、運命のいい流れとはこの事だと思った。30年ぶりのエロス更新。作家と監督と役者のメンバーが魅力的だし、やらなければ、いけない仕事だと感じた」と明かす。撮影を通して「美魔女とかじゃない意味で女になる生々しい感じで、頭で野生を考えるなんてダメだな」と感じたそうで、「みんなが忘れている私の野生動植物的な面もあるので、ウチのかみさんと純ちゃん似てると言われなくなる映画かと思います」と語っている。

メガホンをとった榊英雄監督は、美保を「わたしが描く虚構の世界に欠かす事の出来ない俳優です。一人の女性が持つ奥深くに秘匿された何かが、他の俳優(女優)の方々とは強烈に圧倒的に異質なのです」と評しており、「『反応』する女の業を『捨てがたき人々』では演じていただきました。それはカメラの脇で一番間近に目撃した私自身にとっても強烈な体験で、マリアのようでもあり、般若のようでもあり、そして『生きる』ということに真っ正直な『おんな』がそこにいました。僕はそんな美保さんから、産まれたいと思いました」とコメント。共演した大森も「色気と迫力と美しさと可愛らしさを兼ね備えた恐ろしく力強い女優。共演させていただいて感謝です」と話している。

捨てがたき人々」は、6月7日から全国公開。

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