松山ケンイチ×新井浩文×木村大作監督、自分の居場所は「映画の現場」
2014年3月13日 18:00

[映画.com ニュース] 日本を代表する名キャメラマン・木村大作が監督引退を撤回して挑んだ第2作「春を背負って」の完成報告会見が3月13日、都内のホテルで行われ、木村監督をはじめ主演の松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、新井浩文が出席した。
富山・立山連峰での約8カ月におよぶ長期ロケを乗り切った松山は、初タッグとなった木村監督との仕事を「豪快な方ですが、一方でとても無垢な方。純粋に映画のこと、人のことを考えていらして、全てにおいて純粋。そんな方を前に、まっすぐな気持ちでカメラの前に立ちたいと考えていた」と述懐。蒼井も、「木村監督はずっと気になる存在でしたが、自分なんかが恐れ多いという思いもあった。ご一緒するチャンスがあれば、断る理由なんてひとつもなかった」と笑みを浮かべた。
「最初で最後の監督業」と宣言して臨んだ木村監督の初監督作「「劔岳 点の記」は、興行収入25億8000万円の大ヒットを記録。「春を背負って」は、笹本稜平氏の同名小説が原作で、菫(すみれ)小屋を舞台に、家族とそこに集う人々の力強い生き方と温かな交流に焦点を当てた人間ドラマだ。
物語は、山小屋の主として生きる父・勇夫(小林薫)に反発し、一度は故郷を捨て東京で暮らすことを選んだ亨(松山)が主人公。父の死をきっかけに山小屋を継ぐことを決意し、周囲の人々と触れ合いながら成長していく姿を描く。作品に絡め、自らの居場所を問われた木村監督は「僕の居場所はやっぱり映画の世界しかない。僕は監督がしたいわけではなく、映画をつくりたいだけ」ときっぱり。これには、松山と新井も「やっぱり映画の現場が居場所」と同調し、強いこだわりをうかがわせた。
さらに、松山は「監督は人間性の大切さにこだわられ、僕に嘘をつかないでくれという思いを抱いていることが伝わってきた。どう見せるかという演技ではなく、その人自身の生き方を見せるんだということを教えてくれた」と真摯な眼差(まなざ)し。過酷な現場は笑顔が絶えなかったといい、「監督の現場作りには助けられました。怒鳴っていても、スタッフの皆さんは怒られ方がわかっている。全くあとくされがなく、安心させてくれる現場でした」と振り返った。
「春を背負って」は、6月14日から全国で公開。
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