3・11から3年 避難生活を追う「フタバから遠く離れて」がWEB無料公開 第2部製作も決定
2014年3月7日 05:00
[映画.com ニュース]福島第一原子力発電所の事故による福島県双葉町の避難生活を追ったドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」(舩橋淳監督)の第2部製作が決定し、震災から3年目を迎える3月11日からWEB上で第1作が期間限定で無料公開されることがわかった。
「フタバから遠く離れて」は原発事故の影響で、約250キロ離れた埼玉県の旧騎西高校で避難生活を送ることになった福島県双葉町の住民1423人に密着、以前は原発によって潤い栄えたとされる町の盛衰と、ある日突然、故郷を失った住民の日常を9カ月間にわたり映し出す。エンディングテーマ曲「for futaba」を坂本龍一が書き下ろした。
2012年ベルリン国際映画祭を皮切りに各国の映画祭で上映、アメリカではテレビ放映されるまでに拡がり、海外メディアにも高く評価された。国内では2012年秋公開し、初日には延長上映が決定、現在まで各地で精力的に上映活動が行われている。
第1作発表後も舩橋監督は、双葉町に帰りたくても帰れぬまま、次の人生に直面してゆく町民の姿を絶やすことなく記録し続け、故郷を失った人々の悲しみや原発事故の悲劇を風化させないよう第2部の製作を企画。製作費の一部を、3月11日からMotionGalleryのクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/)を利用し、支援を呼び掛ける。第1部の無料公開は「フタバから遠く離れて」公式フェイスブックのほかYouTubeで視聴可能、3月23日まで。第2部は今秋、都内単館系映画で公開予定。