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石井裕也監督「ぼくたちの家族」映画化にあわせ原作タイトル変更

2014年3月6日 16:07

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家族を見つめた「ぼくたちの家族」
家族を見つめた「ぼくたちの家族」
(C)2013「ぼくたちの家族」製作委員会

[映画.com ニュース] 妻夫木聡池松壮亮が初共演を果たす俊英・石井裕也監督作「ぼくたちの家族」の映画化にあたり、早見和真氏による原作小説のタイトルが、映画にあわせて変更されていたことがわかった。

末期の脳腫瘍で余命1週間を宣告された母・玲子は、家族がバラバラになることを恐れながら、次第に認知症のようになってしまう。残された父、長男、次男の頼りない男たちは、さまざまな問題に直面しながらも、最後の悪あがきをすることを決意する。

原作は、早見氏が自らの体験をベースに、母親の病気をきっかけにひとつになっていく家族を描いた小説。早見氏の「物語がどう突き進んでいこうと、最後は家族がきらめく瞬間を書きたいと思っていました。でも、それは決して大団円というわけではなく、家族という物語の過程の一つ、明日にはまた大問題が生じているのかもしれない。それは誰にもわからない。そういう思いを『砂上の楼閣』にかけて込めました。それでも祝福したい気持ちにウソはなかったので、『ファンファーレ』という前向きな言葉を選び取った」という強い思いから、2011年3月の単行本刊行時には「砂上のファンファーレ」というタイトルで発表された。

今回、「タイトルを『家族』に寄ったものにしたい」と考えた映画製作陣は、くどき落とした早見氏とともに新しいタイトルを考案。最終的に、早見氏による「ぼくたちの家族」にたどりつき、原作小説も同タイトルに統一のうえ文庫化した。早見氏は「『砂上のファンファーレ』に思い入れもあったので、最初は悩みました。最終的にジャッジしたのは『より伝わりやすいタイトルを』という思いもあったから」と明かしている。

ぼくたちの家族」は、5月24日から全国で公開。

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