【第86回アカデミー賞】 21キロ減量でエイズ患者演じたマシュー・マコノヒーが主演男優賞
2014年3月3日 13:51
[映画.com ニュース] 第86回アカデミー賞の授賞式が3月2日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、「ダラス・バイヤーズクラブ」でエイズ患者を演じたマシュー・マコノヒーが主演男優賞を受賞した。マコノヒーは家族やスタッフに感謝を述べた後、「15歳の時にヒーローは誰かと聞かれ、よく考えてみたらそれは10年先の自分だろうと。つまり追いかけるのは自分自身です。尊敬するもの、期待すること、追いかけるものそれですべてがうまくいくものです。これからも人生は続きます」とトロフィーを手に感慨深げにスピーチした。
余命30日と宣告された主人公を演じるため、21キロもの減量に挑み、役作りに臨んだ。大学在学中に俳優を志し、1993年リチャード・リンクレイター監督の「バッド・チューニング」で本格的にデビュー。96年「評決のとき」の主演に抜てきされ、世界的に注目される。その後、大ヒット作からは遠ざかっていたが、「リンカーン弁護士」(11)で演技派として再ブレイクし、「マジック・マイク」や「MUD マッド」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも好演。クリストファー・ノーラン監督作「インターステラー(原題)」(14年公開予定)の主演にも起用され絶好調だ。
作品は、米国無認可のエイズ治療薬を密輸し、安い月額料金で会員に薬を売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立したエイズ患者、ロン・ウッドルーフの実録ドラマ。ロンの相棒となるエイズ患者でトランスセクシャルのレイヨン役をジャレッド・レトが演じた。作品賞、主演男優賞、助演男優賞など6部門にノミネートされている。