松山ケンイチ「家路」での2年ぶり初日舞台挨拶は独壇場でしゃべり続けの猛アピール
2014年3月1日 14:50

[映画.com ニュース] 俳優・松山ケンイチが3月1日、主演映画「家路」が公開された東京・新宿ピカデリーで共演の田中裕子、内野聖陽、安藤サクラ、久保田直監督とともに舞台挨拶に立った。
2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」に主演した松山にとって、初日舞台挨拶は約2年ぶり。「すんごい、うれしい気持ちでいっぱい。映画をたくさんやらせてもらって、自分の中ではホームだと思っているので、時間は空きましたが幸せです」と満面の笑みを浮かべた。
東日本大震災による原発事故の影響に翻ろうされる家族の姿を描く同作への出演依頼を受けた際、「過去の話でもなく、時代劇でもない、今を扱った物語。今この瞬間を生きている自分が何かを伝えらえるんじゃないかと思った」と述懐。オール福島ロケで行われた撮影でも、「農業指導の方のお宅をお借りして、その方が昼休憩の時に作ってくれるご飯がすごくおいしかった。愛情をかけて作物を育てている、その味が出ていたんだと思うし、それが映画のエッセンスとして伝わるんじゃないかと思う」とアピールした。
さらに、兄役の内野とのケンカのシーンでは、「こういうガタイの人ですし、しかもストイック。熱が入って首を絞められたり、投げ飛ばされたりしたらどうしようと思って、向かっていくというより、自分の身を守る方に気持ちがいってしまった」と告白。母親役の田中との田植えのシーンでは、「手でやるのがすごく大事で、自然と人が通じ合っている瞬間は人間にとって一番幸せな姿。それを家族とできる喜びを感じた」と一気に話した。
そのため、他の登壇者の持ち時間がほとんどなくなってしまい、「あれ? 僕で終わり? すいません」と照れ笑い。それでも、写真撮影後にそれぞれに挨拶の時間があり、安藤は「やっと話せた。内野さんとの、あの濃厚なラブシーンがねえ(本編ではカット)。すごく体がいいし、何とも言えない、いい匂いがした」と暴露。内野も苦笑いしながら「加齢臭じゃなくて良かった」と安どの表情を浮かべていた。
「家路」は、原発事故によって故郷を追われ仮説住宅で暮らす一家のもとに、東京に出ていた弟が帰省してくることによって起こる波紋、そして未来への希望を見いだしていく姿を描く人間ドラマで、今年2月のベルリン国際映画祭でも上映された。この日は全国20スクリーンで封切られ、「まだまだ話したいことはいっぱいある」という松山は田中、久保田監督とともに、福島・ポレポレいわきでの舞台挨拶に向かった。
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