「魔女の宅急便」原作者の角野栄子氏、実写版キキに太鼓判
2014年2月21日 18:05
[映画.com ニュース] 角野栄子氏の人気児童文学を初めて実写映画化した「魔女の宅急便」が2月21日、キャリア教育を推進する映画として文部科学省から感謝状を授与され、角野氏と本作で主人公キキを演じる小芝風花が表彰式に出席した。小芝は慣れない雰囲気に「すごく練習したのに、挨拶を忘れちゃいました」と緊張しきり。一方、角野氏は「すごくイキイキしている。かわいいだけじゃないキキを見事に演じてくれた」と小芝の演技に太鼓判を押していた。
映画は魔女の血を引く13歳の少女キキが、掟に従い一人前の魔女になるため修行の旅に出て、さまざまな経験を重ね成長する姿を描くファンタジー。現在、文科省とのタイアップで全国の学校に、小芝演じるキキを据えた啓蒙ポスターが計4万枚掲示されており、小芝は「少し驚いていますが、とても喜んでいます」と感想を語った。
角野氏による原作は、全6巻あり「書き上げるのに24年かかりました。ひとりの少女が成長し、母親になるまでを描いている」(角野氏)。作品に登場する“魔法”を1種類に限定したといい「そうしないと甘えてしまうし、失敗しても工夫しながら、生活の中で(魔法を)役立ててほしいと思った」とこだわりを語った。
映画には角野氏がカメオ出演しており、「どの役かは申し上げませんが、見ていただければわかるはず。本当はキキの妹役を望んだんですけど」と笑いを誘う場面も。「シリーズ化? いいと思いますよ。そのためには、たくさんの方に映画館に来てもらわないと」とアピールし、「あんまり大きくならないでね」と小芝に語りかけていた。
「魔女の宅急便」は3月1日から公開。