ケビン・コスナーが明かす「エージェント:ライアン」出演の理由
2014年2月19日 18:30
[映画.com ニュース] 「今そこにある危機」などで知られる、トム・クランシーが生んだ人気キャラクター“ジャック・ライアン”シリーズ最新作「エージェント:ライアン」で、クリス・パイン演じるライアンをCIAエージェントにリクルートするハーパー役のケビン・コスナーが、インタビューに応じた。
コスナーは、「僕が一番興味を持ったのは(本作の監督で悪役として出演する)ケネス・ブラナーだよ」と、同作への出演を決めた理由を明かす。「ちゃんとしたスタジオからのいい脚本だっていうのは分かっていたけど、ケネスはきっと人を引きつける力があるんじゃないかなと思うよ。僕たちは同じ頃にキャリアをスタートさせているからね」と言い、「彼がとても重要な人だということを知っていたし、彼が仕事をしているのを見るのは楽しかった。頼れる役者だし、今や信頼できる監督になりつつある。だから、彼から電話をもらって『映画に出演して欲しい』と言われた時は嬉しかったんだ」と振り返る。
今回シリーズが再始動した“ジャック・ライアン”シリーズだが、1990年の第1作「レッド・オクトーバーを追え!」で、コスナーはライアン役のオファーを受けていた。だが、自身の製作・監督・主演作「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に専念することを理由に断っている。
コスナーはこの決断を「正しい判断だったと思う」と語る。「あれは僕の歴史の一部なんだ。楽しかった頃のね。人生には常に選択肢が存在する。だから、もちろん『レッド・オクトーバーを追え!』をオファーされたことは、僕にとってとても大きな決断だった。スタジオが提示したのは、僕がそれまでに稼いできたお金よりも大きなお金。『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の製作で、自分の家を担保にして準備した金額以上の大きなお金を失うことになるのにね」と当時の窮地を明かすが、その結果は周知の通り。「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は作品賞、監督賞を含む7部門でアカデミー賞を受賞する。
俳優だけではなく、今なおプロデューサー、監督としても活躍するコスナーだけに、今作では、アクションとドラマの融合に新たな挑戦を感じていた様子だ。
「僕は脚本を読んだとき、アクションがまったく大げさじゃないと感じた。むしろ、ちょっと少なめだとも思ったんだ」と話し、最も挑戦を感じた部分について、「素晴らしい完成品が最後にできることよりも、それを超えるものへ挑もうとする時じゃないかな」と明かした。
「僕は人々の記憶に残る素晴らしい映画を作りたいんだ。どんなジャンルでも、人々は素晴らしい作品を覚えている。望んでいるのは、作品が見た人に何かをしようと思わせたり、もう一度見たい思わせるものになれるということ。そして、そう願っている映画人と一緒にそれを成し遂げたい。それがどれだけ危険で、どれだけ頭を悩まさなければならないことであってもね」
「エージェント:ライアン」は、ロシアで発覚した世界規模のテロ計画を前に、デスクワークからいきなりエージェントに抜擢された新人スパイ、ライアンの肉体と頭脳を駆使した戦いを描く。現在公開中。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。