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雲南省の精神病院に3カ月間密着 ワン・ビン「収容病棟」がプレミア上映

2014年2月17日 14:10

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作品について語ったワン・ビン監督(右)と戌井明人
作品について語ったワン・ビン監督(右)と戌井明人

[映画.com ニュース]ドキュメンタリー映画作家ワン・ビンの新作「収容病棟」のジャパンプレミア上映が2月16日、東京都写真美術館で開催中の「第6回恵比寿映像祭」で行われ、来日したワン監督と文筆家で演出家の戌井昭人がトークを行った。

中国雲南省の隔離された精神病院に収容された患者たちの生活を記録した227分の長編ドキュメンタリー。ワン監督にとって初の日本との共同製作作品で、今年の第70回ベネチア国際映画祭招待作品としてワールドプレミア上映された。暴力的な患者とそうではない患者が同じ病棟で暮らし、薬物中毒やアルコール中毒患者だけでなく、政治的陳情を行った者や一人っ子政策違反者までもが、“異常な振る舞い”を理由として収容されている。

日々の寝食から排泄まで人間の基本的な営みから、病院での日常生活や患者同士の人間関係を克明に映し出す。ワン監督は「最初は緊張していましたが、3カ月の間次第に私たち撮影班がいることが日常になっていきました。彼らの生活そのものを撮っていきました」と振り返る。

撮影手法を問われると、あくまでシンプルに目の前にあるものを撮っていくと答え「何気なく撮ったシーンが、スクリーンで見たときに思いもよらない効果が出ることがあります。また、往々にして撮る前に計画しすぎたり、考えすぎるとそのような効果が出ない」とその理由を説明する。

戌井は「見ているのではなく、自分もその場にいるような体験をする感じ」と感想を述べ、「『カッコーの巣の上で』が好きでしたが、この映画を見たら甘かったなと思った」とドキュメンタリーの力強さに打ちのめされた様子。それを受けたワン監督は「映画を撮るということは、自分と違う他者の世界を観客に経験させることにほかならない」とドキュメンタリー撮影における哲学を力強く語った。

収容病棟」は6月シアター・イメージフォーラムほかで全国公開。

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