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黒木華、ベルリン映画祭銀熊賞を戴冠!日本人では寺島しのぶ以来4年ぶり

2014年2月16日 21:41

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ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した黒木華
ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した黒木華
(c) JEAN-LOUIS TORNATO

[映画.com ニュース] 第64回ベルリン国際映画祭の閉幕セレモニーが2月15日(現地時間)に行われ、山田洋次の「小さいおうち」に出演した黒木華が銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得した。2010年に同賞を受賞した寺島しのぶ以来、4年ぶりの快挙となった。

審査員団は、「今回女性陣が活躍している作品が多数あったが、そのなかでも彼女の演技力は群を抜いていた。山田監督にも賞を授与したかったが、賞の数が足らず、この賞を代表して授けたい」と総評をコメントした。山田監督も「彼女には割烹着がよく似合う。昭和の女性の雰囲気を持っている」と絶賛。さらに、「そのうち僕の手の届かない女優さんになるでしょう」と笑った。

それを聞いた黒木は恐縮した様子で、「ここベルリンに監督と一緒に来られただけでもうれしい。山田監督が素晴らしい映画を撮ってくださったからこそ、私も賞をいただけて、とてもうれしい。今後、身の引き締まる思いです」とコメントした。プレス上映の際には男性観客からすすり泣きが漏れ、公式上映でも満場の拍手で迎えられるなど、山田監督の繊細な演出は海外の観客の心も揺り動かした様子だ。

他に日本映画では、フォーラム部門に参加した坂本あゆみの「FORMA」が、国際批評家連盟賞を受賞。女性監督の初長編作が同賞に輝いたのは初めてだという。また子どもが主人公の「ジェネレーションKプラス」部門で、杉田真一の「人の望みの喜びよ」がスペシャルメンションを受賞した。

最高賞の金熊賞に輝いたのは、コンペティションに3本入選していた中国映画の1本、「Black Coal, Thin Ice」。猟奇殺人事件の謎を追う元刑事を主軸にさまざまな人間模様が交差する様子を、これが長編3作目にあたるディアオ・イーナン監督が緊張感ある映像にまとめ、主演のリャオ・ファンも銀熊賞(最優秀男優賞)をあわせて獲得した。金熊賞の呼び声が高かったリチャード・リンクレイターの「Boyhood」は、監督賞にとどまった。同じく人気の高かったウェス・アンダーソンによるオープニング作品「グランド・ブダペスト・ホテル」は銀熊審査員大賞を受賞した。

最も意外だったのは、通常若手監督に与えられるアルフレッド・バウアー賞だ。受賞したのは91歳を迎えた巨匠アラン・レネの「Life of Riley」。余命いくばくもない老人と長年の友人たちの絆を、書き割りのセットのなかで芝居的に描いたもので、つねにイノべイティブで新しい境地を開拓しているという点で本賞を授与された。脚本賞を受賞したのは、親の厳格な宗教教育に悩むヒロインを描き評価の高かったドイツ映画「Stations of the Cross」。監督、共同脚本を務めたのは、今回が長編3作目の若手ディートリヒ・ブリュッゲマンだ。

今年のコンペティションのラインナップは全体的には低調という声が聞かれた一方で、政治的なシリアスな作品のみならず、ジャンル映画風のものやスリラーも含まれ、やや新風が吹き込まれた印象だ。(佐藤久理子)

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