石橋杏奈&竹富聖花、3年越し公開「ゆめのかよいじ」思い出話に花咲かす
2013年12月15日 10:08

[映画.com ニュース] 1987年に少年画報社のコミック誌「ヤングキング」で連載された大野安之氏の漫画を実写映画化した「ゆめのかよいじ」が12月14日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で公開初日を迎え、ダブル主演を務めた石橋杏奈と竹富聖花、五藤利弘監督、原作者の大野氏が舞台挨拶に登壇した。
美しい原風景が広がる新潟・長岡を舞台に、最愛の父を亡くし東京から引っ越してきた孤独な少女(石橋)が、大切な人の後を追って自ら命を絶った少女の幽霊(竹富)との交流を通じ、再生していく姿を描いた青春ファンタジー。
石橋は、3年前に撮影されたという本作の公開の日を迎え、「見終わった後にほっこりするような作品。日頃のストレスを忘れて、ゆったりとした時間の中で温かいものを感じ取ってもらえたらうれしい」と感慨深げに挨拶。本作で初めての芝居に挑んだ竹富は、「ちょっと恥ずかしいなと思うけど、新潟の風景に心地が良いストーリー。帰っていい夢が見られる映画だと思う」とニッコリ。当時は故郷の愛知から上京してきたばかりで、「私は田んぼがいっぱいある田舎の出身。夏は緑、秋には黄色と、1年を通して色々な田んぼが見られるので大好き。稲刈りもやっていました」とロケ地の自然も満喫した。
撮影期間は短かったが、竹富が「一緒にアイスクリームを食べた」と思い出を振り返ると、石橋は「聖花ちゃんはマネージャーさんに食べちゃダメって言われていたけど、隠れて食べたね」と裏話を明かし、仲睦まじげにほほ笑みあっていた。
五藤監督は、3年越しの公開に「撮影した次の年に震災があって公開が遅れてしまった。だけどスタッフ一同、どうしても皆さんにお届けしたかった。そんな思いも含め、それぞれの受け止め方で作品のメッセージを感じてほしい」。大野氏も、「人が作った何か。それが他の人に影響を与えて、また新たな何かを生み出す。人の営みってそういうものかなと感じている。ちょっと格好つけてみました」と照れくさそうに笑った。
フォトギャラリー
関連ニュース





