アルフォンソ・キュアロン監督「ゼロ・グラビティ」試写会で「重力を楽しんで」
2013年12月7日 16:05

[映画.com ニュース] サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー共演のSF大作「ゼロ・グラビティ」の特別試写会が12月6日、千葉・成田HUMAXシネマズのIMAXデジタルシアターで行われ、来日中のアルフォンソ・キュアロン監督と製作のデビッド・ハイマンが舞台挨拶に立った。
地表から60万メートル上空の世界で、船外作業中に重力ゼロの宇宙空間に投げ出されてしまったメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(クルーニー)の極限状況を、最新VFXと3D技術を駆使した映像で描き出す。
キュアロン監督は、「4年半という歳月をかけて完成した映画。このような大きなスクリーンで見ることで、皆さんも存分に宇宙遊泳を楽しめると思う。地球には本当にさまざまな色があって、地図上だけの色ではなく、太陽の色、水の色、海の色を全身で感じてほしい」と挨拶。また、「2人しかキャストが出てこないけれど、それはハイマンが財布の紐をきつくしめたから。でもサンドラとジョージなら大丈夫。この2人を悪く言う批評家はいない。だって2人を撮ることは、パンダを撮るようなものだからね」と冗談を飛ばし、笑いを誘っていた。
大ヒットシリーズ「ハリー・ポッター」等を手がけてきた敏腕プロデューサーのハイマンは、「この映画はサイエンス・フィクションではなくサイエンス・ファクト。主人公が立ち向かう宇宙ゴミは、事実として人間が残してきたもの。我々は地球上を汚染し、さらには宇宙をも汚染している。人間が宇宙に残してきたものは、永久に軌道上を周回し続ける。これはフィクションではなく事実」と、改めて人類と宇宙との関係のあり方に問題を提起した。その上で、「俳優は演技が優れた人じゃないと成立しなかった。2人の演技力は確かなもので、すべての瞬間において真実味を感じさせてくれる芝居だった」とキャスト陣に賛辞をおくった。
最後にキュアロン監督は、「サスペンスやアドベンチャー要素もあるけれど、根底にあるのは人間ドラマ。たった2人というキャラクターに集中することで、感情を拡大して観客に伝えることができると思った。他の国と同じように、日本の皆さんにも重力を楽しんでほしい。準備はいいですか?」と、これから鑑賞に臨む観客に語りかけた。
「ゼロ・グラビティ」は、12月13日から全国で3D/2D同時公開。
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