森崎東監督、初日挨拶で86歳誕生日祝福され「まるで映画のよう」
2013年11月16日 14:48

[映画.com ニュース] 森崎東監督の9年ぶりとなる最新作「ペコロスの母に会いに行く」が11月16日、全国82スクリーンで公開された。森崎監督は19日に86歳の誕生日を迎えることもあり、舞台挨拶中に出演した原田貴和子から花束を贈られた。万来の拍手に、「まるで映画のよう。いつ覚めるのか、覚めなくてもいい。このままいきます」と喜びを表現した。
11月9日から映画の舞台となった長崎で先行公開されている今作は、岡野雄一氏の介護日誌漫画「ペコロスの母に会いに行く」「ペコロスの玉手箱」が原作。岡野氏は、主演の岩松了、赤木春恵、原田、大和田健介、松本若菜、森崎監督とともに舞台挨拶に立ち「西の果ての地味な漫画がこういう広がりをみせるとは、1年前は想像もしていなかった」と頭を深々と下げた。
「ニワトリはハダシだ」(2004)以来のメガホンとなった森崎監督は、「監督をしたといっても私は何もしていません。皆さんの演技に見とれていただけ」とキャスト陣を称賛。そして、「こういう結果を生むということを初めて知った。以後は全てこれでいこうと気が楽になった」とジョークを交えながら話し、客席の笑いを誘った。
85歳になる認知症の母に扮した89歳の赤木は、息子役の岩松を「フサフサとしたおつむがありながら、ツルツルにするのに毎朝6時起きだったはず。もっともっと親しくお付き合いしたかったけれど、何しろその作業が大変そうでお声をかけるのも気の毒に思った」と述懐。一方の岩松も、「母への愛情に関して、自分が孝行できなかった。赤木さんをお母さんと思い、思いやらせていただいた」と感無量の面持ちだった。
また、赤木の孫役で出演した大和田は、父で俳優の大和田伸也が森崎監督作「藍より青く」で赤木の息子役を演じている。12日に23歳になったばかりの大和田は、「すごく運命的なものを感じる。父からは、赤木さんは素敵な方だからたくさん甘えてきなさいと言われた」と告白。笑顔の赤木は、「本当に孫みたいな気持ち。なかなかいい青年です」と称えていた。
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