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三木聡監督「俺俺」ニューヨーク公開に感無量!

2013年11月12日 17:40

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熱烈なラブコールを受けて舞台挨拶に立った三木監督(左)
熱烈なラブコールを受けて舞台挨拶に立った三木監督(左)

[映画.com ニュース] 「時効警察」の三木聡監督とKAT-TUNの亀梨和也がタッグを組んだ不条理サスペンス「俺俺」(セル&レンタル中)が11月8日に米ニューヨークで劇場公開され、三木監督が舞台挨拶に立った。

ニューヨークのカルチャー発信地、グリニッジビレッジにある劇場「シネマビレッジ」に詰めかけた観客を前に、三木監督は「ニューヨークで『俺俺』が公開されるとは思っていなかったので、みなさんと今日お会いできて嬉しいです」と感無量。イタリアのウディネ、カナダのモントリオールでの映画祭と同様に今回も観客と一緒に作品を鑑賞した三木監督だが、想定していなかったシーンで爆笑が起こるなど、アメリカならではの反応を楽しんだ様子。「いろんな国で、どういう風にお客さんが反応するのかを見られることは、本当に興味深いし嬉しいことです。ラストシーンの母親が振り返るシーンで笑いが起こった上映は初めて見ました」と、意外な驚きがあったことを明かした。

舞台挨拶が終了しても、ファンからの質問は止まず、急きょ20分にわたるティーチインの状態に。「亀梨が33役を演技するにあたり、どういう状態でやっていたのか」「サウンドデザインがすごかった。精密なサウンドが敷かれていて、ハリウッド映画とはまったく違う魅力がありました」など、現地メディアのレビューを読んで来場した映画通や、現地在住の日本人ファンから熱心な質問と感想が寄せられた。

三木監督はひとつひとつに丁寧に答え、「亀梨自身がミュージシャンでありスポーツキャスターでありアイドルであり、日常から“スター”というキャラクターを演じ続ける日々です。この映画を撮り終わったときに、彼が『自分が15年“亀梨和也(という芸能人)”をやっていて、そのうち本当の亀梨和也だった時間は3年間くらいしかない』と言っていたのが印象的でした」という、33人の“俺”役に挑んだ亀梨のエピソードを披露した。

俺俺」は、平凡な青年がなりゆきでオレオレ詐欺を行ったことから、“別の自分”が増殖していく不可思議な出来事に巻き込まれていくサスペンス。「『マルコヴィッチの穴』や『ファイト・クラブ』のテイストを持ちつつも、ハチャメチャなおかしさはまさに三木聡のオリジナリティ」(ウォール・ストリート・ジャーナル)、「ガジェットとパスワードにあふれたセルフキュレーター時代である『いま』という時代の渦中に生きるということを、ブリリアント(見事)に描写している」(ニューヨーク・タイムズ)など、アメリカの有力メディアでも数多く採り上げられ高評価を得ている。ブルーレイ・DVDは現在セル&レンタル中。

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