「四十九日のレシピ」での“石橋蓮司塾”に永作博美、岡田将生らが最敬礼
2013年11月9日 16:45
[映画.com ニュース] 女優・永作博美主演の映画「四十九日のレシピ」が11月9日、全国138スクリーンで公開。永作は、共演の石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、タナダユキ監督とともに東京・新宿バルト9で舞台挨拶に立ち、「やさしい作品ができ上がりました」と待望の初日に満面の笑みを浮かべた。
「四十九日には大宴会を開いてほしい」という母親の遺言に翻ろうされる娘・百合子を演じた永作は、「大きなアクションもなく過ぎる作品で、どうやって立体感のある女性にしていくか緊張して臨んだ。それでも私なりに静かな一歩が踏み出せた気がするので、百合子の成長を見ていただけたら」とアピール。続けて「ひとつひとつの役は初日の時点で送り出し、見てくださる皆さんにお任せします」と自信のほどをうかがわせた。
一方、石橋は妻に先立たれる父親役について、「今までで一番難しかった」と述懐。それでも、初共演の永作、岡田、二階堂に対し「自分以外は変な人ばかりが集まっていると思ったが、日数がたつにつれて昔から暮らしていると思うくらい心が通い合い、楽しい撮影を過ごすことができた」と称えた。
その石橋の薫陶を受けたと主張したのが岡田で、「お酒を飲みに連れて行ってもらって、役のことだったり映画の話だったり、いろんなことを教えていただきすごく勉強になりました」と感謝。石橋は照れながらも、「私は飲むと説教酒になる。岡田くんは聞き上手で、聞き上手ということは聞いていないということ。聞き流していると感じながら飲んでいました」とたしなめた。
岡田は当然、否定したが、助け船を出したのが永作。「私もその場にいましたけれど、ちゃんと聞いていましたよ。岡田くん、偉いなあと思いましたし、あれだけ酔っ払ってあれだけしゃべれる蓮司さんもすごい」と2人の間を取り持っていた。
また、二階堂も「蓮司さんにマージャンを教えてもらいやりました」と告白。これには石橋も苦笑いで、「小道具にマージャン牌があったので、並べ方などを教えただけ。決して卓を囲んでやったわけじゃない」とバツが悪そうだった。
「四十九日のレシピ」は、急逝した母親の遺言によって娘と父親が振り回され、得体の知れない同居人も加わって、「四十九日の大宴会」を成功させようと奔走する姿を描く。