斬られ役の代名詞・福本清三主演「太秦ライムライト」製作中
2013年10月26日 21:30
日本の映画の都、東洋のハリウッドと称された、京都・太秦。日本国民に愛され、世界中で高い評価を受けてきた時代劇映画を陰で支えてきたのは、チャンバラのシーンでスターに斬られるための俳優たち=斬られ役だ。“ライムライト”を浴びることなく、斬られていく男たち。同作は、そんな「縁の下の力持ち」である映画職人たちの物語。時代劇を量産してきた華やかな時代は過ぎ去っても、時代劇にこだわり、時代劇を愛する男たちの生き様を、チャップリンの名作「ライムライト」をモチーフに、哀切たっぷりに描き上げる。
主演を務めるのは、「5万回斬られた男」の異名を持ち、トム・クルーズ主演「ラストサムライ」にも抜てきされた、日本が誇る斬られ役・福本清三。そしてヒロイン役を、世界武術大会優勝者であり、これが映画初出演となる山本千尋が演じる。師匠と愛弟子、2人の交流を通じて、映画職人の生き様、他人に尽くす無償の愛を、深く1シーンごと画面に刻んでいく。
加えて、松方弘樹、小林稔侍、本田博太郎、合田雅吏、萬田久子ら太秦を心から愛する俳優たちが福本のもとに勢ぞろい。京都の時代劇を支えてきた殺陣技術集団「東映剣会」のメンバーも結集。往年の大スター栗塚旭に名監督・中島貞夫も出演する。
監督は、11月に公開される「タイガーマスク」を手掛けた落合賢。脚本は大野裕之。プロデューサーはコウ・モリ、大野、佐野昇平。製作は、米国ELEVENARTS, incと日本支社であるイレブンアーツ・ジャパン、京都で劇団を運営する株式会社とっても便利。配給窓口はイレブンアーツ・ジャパン。
物語は、太秦の日映撮影所に所属する斬られ役一筋の大部屋俳優・香美山清一(福本)が主人公。ある日、半世紀近く続いたテレビ時代劇ドラマが打ち切られる。そんなおり、香美山は駆け出し女優の伊賀さつき(山本)と出会い、ともに殺陣の稽古をする師弟関係となる。香美山の指導のおかげでさつきはチャンスをつかみ、東京に旅立つ。対照的に香美山には老いが忍び寄り、ついに引退の日を迎える。時が経ち、さつきが主演する大作時代劇の話が持ち上がる。久しぶりの京都に胸躍らせるさつきだったが、撮影所に香美山の姿はなかった。さつきは香美山のもとを訪れ、復帰を懇願するが、香美山はかたくなに拒否する。(文化通信)
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