園子温監督“絶口調”、「地獄でなぜ悪い」の次は子ども向け動物ファンタジー!?
2013年10月20日 07:00
[映画.com ニュース] 園子温監督が10月19日、「地獄でなぜ悪い」の興収1億円突破を記念し、公開中の東京・ヒューマックス渋谷で親交のある脳科学者の茂木健一郎氏、美術家の会田誠氏を招きトークショーを行った。
茂木氏は、同作を「才能がありながら、商業ベースではきつすぎると思っていたが、初めてアーッて思った。血が出るけれど、皆笑っているし、映画への愛があふれている。ラストがすごく好き」と絶賛。厳しい演出で知られる園監督作品は、テレビ東京のドラマ「みんな!エスパーだよ!」に本人役で出演したことがあるが、「その時は、俺には優しかったんだよ。Sで愛にあふれた現場を経験できなかった。俺のM体質が開花していない」と物足りなさそうな表情を見せた。
「切腹女子高生」など“取り扱い注意の作家”の異名を取る会田氏も、「園さんと僕の客はかぶるところがある。同時代的なシンパシーを感じる」と強調。同作については、「根っからの陽性の映画。滅多にないくらい、狂気の明るさがある。キャスティングが1人のムダもなく、すべてがドンピシャなのがすごい」とべた褒めだ。
2人の評価の高さにご機嫌の園監督だったが、「年末に撮る映画はファンタジー。6歳までの子どもたちに見せるための、クリスマスを舞台にした3匹の動物の心温まる話」と仰天発言。そこで、同作に1シーンだけ出演し、この日偶然居合わせて飛び入りした水道橋博士が「その子どもたちが、次に『冷たい熱帯魚』を見たいと言ったらどうするんですか。大変なことになりますよ」とツッコんだ。
そんな指摘もお構いなしに、園監督は“絶口調”で「今作っている映画(『TOKYO TRIBE』)では、音楽を100%自分で作曲して、メジャーからバンドデビューを狙っている」と豪語。さらに、「これからは今までのタッチを全部変えて、地味な映画を連発しようかな。それで映画館に人を来なくする」と本気か冗談か分からない発言を連発して、会場を沸かせていた。
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