松岡恵望子「FORMA」公式上映に感無量の面持ち
2013年10月18日 16:45

[映画.com ニュース] 新鋭・坂本あゆみ監督の「FORMA」が10月18日、東京・六本木ヒルズで開催中の第26回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で公式上映され、主演の松岡恵望子と梅野渚、坂本監督が上映後のティーチインに出席した。客席からの温かい拍手に、松岡は「演じるのが孤独で苦しかったけれど、自分との戦いにいかに限界を作らず挑めるか。瞬間をとらえ、感じて生きていこうという思いでカメラの前に立っていました」と語り、感無量の面持ちだった。
「FORMA」は、塚本晋也監督の現場で演出、撮影、照明技術を学んだ阪本監督の原案を、吉田恵輔監督作などで活躍する脚本家・仁志原了氏が改稿を重ね仕上げた、6年越しの企画。主人公の綾子(梅野)と由香里(松岡)は9年ぶりに再会を果たし、警備員をしていた由香里は綾子が経営する会社で働くようになるが、徐々に2人の関係に歪みが生じ始める。少しずつ崩壊していく関係を軸に、憎しみの連鎖による悲劇を描いたヒューマンサスペンス作品だ。
坂本監督は、ファンから寄せられた「エンディングテーマがなかったのは余韻に浸るために狙ったことか?」という質問に、「その通りです。皆さんの感情を邪魔しないようにという意志でつけていません」と回答。いくつかの映画祭へも応募したそうだが、「全部落っこちました。きっと皆さん、最初のカットでDVDを止めたのでしょうね」と明かすと、松岡と梅野も笑わずにはいられなかった。
今作には名優・光石研も出演しているが、坂本監督は「塚本組にいるときに『悪夢探偵2』に出演していらして、生の演技を見て『絶対にやっていただきたい!』と思っていた」と述懐。劇中で描かれる女性的と解釈することができる男性像について、光石から質問があったのか問われると「その辺はドライな方なので、全て感じてくださって、すんなり受け入れてくれました。でも、外で『この監督はちょっとおかしいんじゃないか』と言っていたということは聞いています」と語り、「世の中の女性が男性に対して抱く嫌悪感や憎しみを描きたかった。男性をこてんぱんにしてやりたいと思いました」と吐露すると、客席からは大きな笑いとともに喝さいがおくられた。
第26回東京国際映画祭は、10月25日まで開催。
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