奥田瑛二、観客の写真撮影を許可し父娘で「今日子と修一の場合」をアピール
2013年10月13日 20:35

[映画.com ニュース] 俳優・奥田瑛二が10月13日、監督作「今日子と修一の場合」を公開中の東京・新宿ピカデリーで舞台挨拶を行った。封切りから1週間余が過ぎたが、奥田が「ここからが勝負。これを機に多くのお客さんに来てもらいたい」と発案し急きょ決定。次女で主演の安藤サクラも同調したのをはじめ、出演の田部周、和音匠も駆けつけた。
自ら進行役を務めた奥田は、観客の写真撮影を独断で許可。「フェイスブックやツィッターにも載っけてね。いつかいきゃあいいと思っていても、こういう立派な映画館はだんだん回数が減らされる。早く行かないと奥田が大変な目に遭うと思って広めてください」とアピールした。
安藤は、小田急沿線で同作のチラシを配って回っていることを明かし、「スッピンでいろんな街に繰り出しては、怖いおじさんに追い出され路地で号泣したこともありました」と悲しいエピソードを披露。それでも、満員の客席を見渡し「チラシをまいたかいがありました。いつもは自分の作品のことを友達には言わないんだけれど、今日は友達も来てくれてちょっと恥ずかしい」と照れながら話した。
奥田と親交のある志垣太郎の長男で、同作で俳優デビューした和音は「演じることに自分なりに切磋琢磨して形にしていった。これからもその感覚を忘れずに精進していきたい」と殊勝に挨拶。同じ二世俳優の安藤の、「二世タレント特集で、『踊る!さんま御殿!!』に呼ばれたら出ますか」という質問には、「バラエティ・タレントではなく、父を尊敬する俳優としてなら出ます」と宣言し、盛大な拍手を浴びた。
そして、安藤は「娘だからというのは抜きにして、多くの方に見ていただきたいと心から思っています。和音くんは明日から池袋辺りで、私は引き続き小田急沿線でチラシをまきます」と呼びかけ。娘の気概に感激した様子の奥田も、「これから火がついて、うわあっと燃え盛る映画だと思う。まだまだ丁寧に見守っていきたい」と重ねて訴えていた。
「今日子と修一の場合」は、故郷の東北を追われ東京で暮らす男女が、東日本大震災を機に被災地に残した家族への思いを募らせ、それぞれの人生を見つめなおしていく姿を描く。
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