奥田瑛二「今日子と修一の場合」初日に感無量も、安藤サクラが「見たことがないくらい緊張」と父思いの暴露
2013年10月5日 14:15
東日本大震災の8カ月後に被災地の宮城・南三陸町を訪れた際に衝撃を受け、その帰路でストーリーを考えわずか1カ月後には同作の撮影に入ったという意欲作。奥田は、「初日はドキドキものです。今までの作品より特に、特に、心配で心配で心配な作品でした」と待望の初日にも神妙な面持ちだ。
2007年公開の女優デビュー作「風の外側」以来の父の監督作への出演となった安藤は、「(デビュー作の撮影から)7年の間で何らかの力になれないと出たくないという気持ちがあった。初めて、初日の前日に寝られなかった」と吐露。そして、「最初は自分がやるとは思わず家族、娘として見ていたから、現場でもソワソワしていた。やっぱりこういう関係(親子)だから、つらい部分は多々ありましたね」と振り返った。
柄本は奥田とよく酒を飲む機会があり、「普段は陽気に踊ったりするけれど、そんな姿は微じんもなくドッシリ構えてスタッフ、キャストをまとめていた」と評価。さらに、「同じ方向を向かせてもらえた。監督が中心にいたからこそ、この作品ができ上がったと思う」と義理の父を持ち上げた。
だが、小篠恵奈が「私には厳しく、すごく怒られた記憶があります。何回か泣かされました」と暴露。奥田は、「今回ほど優しい現場はないと自負している。小篠さんを思えばこそ」と弁解したが、安藤が司会者に「若い女の子が好きなんですよ」と告げ口すると、苦笑いを浮かべた。
それでも、「特別な準備をせず、撮るものが、撮るべき心がそこにあった作品。これだけの素晴らしい俳優が集まってくれたのが最大の喜び」と殊勝な挨拶に終始した奥田。安藤も、「見たことがないくらい緊張しているんですよ。触るとビビッてするくらい」とちゃかしながらも、背中をさすってリラックスさせようとするなど父親思いのところを見せていた。
「今日子と修一の場合」は、東北で生まれ東京で必死に生きる今日子と修一が、東日本大震災を経て、故郷に残した家族への思いを募らせながら人生を見つめなおしていく姿を描く。
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